C11型蒸気機関車 1932~1947の間に381両製造 全国に50両保存 全機を紹介します。

主要諸元

 全長 12.65m 全高 3.9m 総重量 66.8t 水槽 6.8? 石炭庫 3.0t 先・従輪径 860mm 動輪径 1520mm

 最大出力 783ps 最高速度 85km/h

 製造所  川崎重工兵庫工場・汽車製造大阪工場・日本車両名古屋工場・日立製作所笠戸工場 


C11-1号機  場所 東京都青梅市勝沼 青梅鉄道公園内

車暦 1932汽車製造 1933奈良~紀伊長島~吹田~1946篠山~1952福知山~1962大宮 廃車  保存開始?

状態 塗装は良好 外装諸装備・運転室内諸計器類完備 室内良好 屋外保存であるが常時整備を受けており、最良の状態で保存されている。

    *デフレクターのステーの形態に特徴がある。後部にE10-2号機         
撮影日2007/10/18・2008/05/15・2010/05/06

* 再再訪しました。今回は刻印や運転室内を撮影しました。 撮影日 2010/05/05


* 本機は2017/09~2018/04にかけて、「直方汽車倶楽部」により整備され04/29に完成披露式をおこなっております。同機は屋外保存であったため(九州地区の屋外保存機は中

国からの酸性雨の影響を強く受けている。)各部位の腐食が著しく修復には非常に手間と労力を余儀なくされた模様です。修復作業の詳細は「直方汽車倶楽部」のホームページに掲載され

ております。会員の皆さん整備・修復作業大変ご苦労様でございました。10号機の整備・修復作業の休憩時間に撮影してきました。     2018/05/20

* 本機が1960年福知山機関区で活躍していた頃には、振動防止のステーを装着していた。

* 本機が1960(S30)年当時、福知山機関区に所属し福知山線等で活躍していた頃、僚機にはC11-12・23・40・77・84号機も所属していた。同機関区

 には希少価値のC10型機4両・C54型機7両も配置されていた。他にはD51型機25両も配属されていた。その後各機は各地に転配属となり、さらにDL化に

 伴い各地で廃車・解体の経過をたどった。本機以外ではC11-40号機が福知山機関区の所在した福知山駅前に、近年整備されて静態保存されている。ま

 たD51-25・254・499・860・895号機が各地でそれぞれ静態保存されている。








C11-40号機  場所 京都府福知山市 JR福知山駅南口前


車暦 1933日本車輌・・?・・1941勝浦~1945新宮~1946山田~1955新宮~1956福知山~1971廃車 1972保存開始     2008/4現地に移転

状態 塗装は良好 外装諸装備完備 きれいに整備された転車台上に保存されており、良好な状態である。運転室内は近づ けないので未確認である。

 *振動防止のステーを2列装着している。                                   撮影日 2008/04/22・2009/01/05

* 本機が1955(S30)年当時、新宮機関区に所属し紀勢本線で活躍していた頃、僚機にはC11-97・98号機も所属していた同機関区にはC10型機1両

 ・C58型機8両も配属されていた。その後各機は各地に転配属された。本機以外ではC58-65号機が山口県光市で静態保存されていたが
解体処分され

 た。

* 本機が1969(S44)年当時、福知山機関区に所属し構内入れ替え業務で活躍していた頃、僚機にはC11-23・174号機も所属していた。同機関区には

 舞鶴線を担当するC58型機3両・山陰本線を担当するC57型機4両・D51型機14両が配属されていた。その後各機はDL化に伴い転配属、廃車・解体の経過

 をたどるがC57-122・C58-56・D51-25・66・499・860・895号機は各地でそれぞれ静態保存されている。









C11-46号機  場所 新潟県魚沼市井口新田 上の原児童公園内


車暦 1934日立笠戸工場・・東京局・・~1940大宮~1950横浜~1951高崎~1954渋川~1955長岡第一~1972廃車 保存開始

状態 塗装は普通だが車輪の赤色塗装が違和感を感じる。後部ライト欠 他の外装諸装備良好 運転室内は諸計器類は針欠が多く、操作系統のレバー類も損失

 しており、室内は荒廃気味 屋外に屋根付きで保存されており、保存状態は普通である。
                                                                      

* 再訪してみました。変わらない状態で公園の桜が満開でした。 撮影日 2007/09/12・2010/05/01

* C11型機としては珍しく排雪板や前踏み板に打ち出し印が残っていました。 排雪板が取り付けられているので前踏み板のアームが曲げて取り付け

 られいます。            撮影日 2011/10/27

* 本機が1955(S30)年当時、長岡第一機関区に所属し只見線で活躍していた頃、僚機にはC11-88号機も所属していた。同機関区には9600型機7両・D50

 型機3両・D51型機17両も配属されていた。その後各機は各地に転配属された。本機以外ではD51-609・735・1001号機が各地で静態保存されている。


* 本機が1971(S46)年当時、長岡第一機関区小出駐泊所に駐機して只見線で活躍していた頃、僚機にはC11-19・63号機も配属されていた。その後DL化に

 伴い各機は廃車・解体の経過をたどり、廃車後本機以外ではC11-63号機が福島県喜多方市で静態保存されている。


* 本機は1971(S46)5/2に只見線、太田川~小出間でおこなわれた「さよなら列車」を牽引下の後、廃車となり1972年に現地に静態保存された。








C11-61号機  場所 福岡県八女市黒木町 勤労体育センター

車暦 1935川崎車輌・・?・・1941尻内~1949日田~1952荒尾~1965熊本~1974 廃車・保存開始

状態 塗装は退色 後部プレート欠 他の外装諸装備良好 運転室内諸計器類完備 操作系統・電気系統機器類も良好 

  屋外に屋根付きで保存されているが、やや荒廃気味状態である。 *振動防止のステー2列装着  撮影日 2007/12/15
            * 一番右の写真は 1967/11/09 熊本機関区にて 藤田憲一氏撮影

* 再訪してみました。旧保存場所から100Mほど東に新築の木造屋根・プラットホーム付きで移転保存されていました。塗装も再塗装され、運転室内

 の上部圧力計も復元設置され、室内も整備されておりました。町の多目的広場として整備されたようで、本機もこれで安住の地を得たようです。最近保

 存機解体の暗いニュースの中で嬉しい出来事であり、町当局や保存に関わられた方々のご尽力があったものと思われます。 撮影日 2010/3/13

* 右サイドは高いプラットホームのために撮影が難しい状況です。左先輪にC1169では無いかと思われる刻印がありますが、判定し難い状態です。

 
C11-69号機とするならば1970年に津山機関区で廃車になっており、本機との接点は無く廃車後の転用かと思われます。撮影日 2011/04/30

* 本機が1955(S30)年当時、熊本機関区荒尾支区に所属し大牟田線で活躍していた頃、僚機にはC11-90・91号機も所属していた。その後各機は各地に

 転配属された。

* 本機が1965(S40)年当時、熊本機関区に所属し三角線で活躍していた頃、僚機にはC11-18・36・42・60・62・78・90・91・190・297・298の11両が

 所属していた。その後各機は各地に転配属され1973(S48)年当時には僚機はC11-48・62・86・174・191・196・257・259・260の各機に交代していた

 。高森線担当のC12型機3両・豊肥本線を担当する9600型機8両も配属されていた。DL化に伴い各機はその後廃車・解体の経過をたどったが、C11-190号

 機は静岡県島田市大井川鉄道で動態保存
191号機は宮崎県宮崎市257号機は福岡県糟屋郡須恵町259号機は佐賀県武雄市、260号機は福

 岡県
中間市で、69665号機は熊本県熊本市それぞれ静態保存されている。









C11-63号機  場所 福島県喜多方市寺町 日中線記念公園内

車暦 1935川崎車輌・・?・・1955会津若松~1961盛岡~1965仙台~1969長岡第一~1973小牛田~

    1974会津若松~1975廃車・保存開始

状態 塗装は普通だが各所に錆び・腐食進行 後部プレート欠 他の外装諸装備良好 運転室内圧力計欠 屋外保存であるが、整備は受けてなく全体的には荒廃

 気味である。        撮影日2007/09/12・2008/09/15 *再訪問以後坂下・只見のC58型機同様に再塗装・整備されている。

* 再再訪しました。機体と手すりの間が狭いので動輪部の撮影が難しい状態です。右ビッグエンド油壷に唯一明確な刻印が残っています。また左右の

 排障器と前踏み板に溶接棒による手書きの本器を示す機番号があります。北国の排雪板のスカート部位に同様の機番号があるのは通常ですが、本機

 のように排障器や前踏み板にあるのは保存機の中では唯一本機のみかと思われます。本機も森川卓さんらのメンバーにより整備されています。    
                                                                       撮影日 2011/10/28

* 本機が1955(S30)年当時、会津若松機関区に所属し、会津線(只見線)・日中線等で活躍していた頃、僚機にはC11-38・64・233・234・323・324・371

 ・372号機も所属していた。同機関区にはC10型機5両・C12型機6両・D50型機19両も配属されていた。その後各機は各地に転配属された。本機以外ではC11

 -64号機が京都市鉄道博物館館で、372号機が秋田県北秋田市で、C10-8号機が静岡県大井川鉄道で動態保存C12-231号機が愛媛県喜多郡

 JR
内子駅前で静態保存されている。

* 本機が1971(S46)年当時、長岡第一機関区小出駐泊所に駐機して只見線で活躍していた頃、僚機にはC11-19・46号機も配属されていた。その後各機は廃

 車・解体の経過をたどり、廃車後本機以外ではC11-46号機が新潟県魚沼市で静態保存されている。


* 本機は1971(S46)11/3に只見線・太田川~小出間で行なわれた「さよなら列車」を僚機のC11-19号機(前)・本機(後)でともに牽引し、その後小牛田機関区

 へ移動した。


* 本機が1973(S48)年当時、小牛田機関区に所属し陸羽東線・石巻線で活躍していた頃、僚機にはC11-117・175・276350・363・367・369号機も所属し

 ていた。またC58-19・114・215・228・328・356・365号機も配属されていた。その後DL化に伴い各機はさらに転配属、廃車・解体の経過をたどった。廃車後、

 本機以外ではC11-367号機が宮城県遠田郡美里町で、C58型機は全機各地で静態保存されている。( *C11-117号機は遠く高知県中村市で静態保存さ

 れていたが、残念ながら
1989/8に解体されてしまった。)

* 本機は1974(S49)11/3に磐越西線・喜多方~会津若松間の「さよなら列車を」僚機のC11-80号機と前後で牽引した後、1975年に廃車となった。








C11-64号機  場所 京都府京都市下京区 京都鉄道博物館館


車暦 1935川崎車輌 1935奈良~1938湊町~1939滝川~深川~野付牛~1940深川~1943静内~1944宮古~1948~仙台~1954会津若松~1972梅小路

 1978廃車  静態保存~

状態 塗装は普通 外装諸装備完備 運転室内諸計器類良好 室内良好 常時整備され普段は扇形展示場の定位置に、良好な状態で保存されている。                                                                                                 撮影日2007/10/23

* 新年のイベントで機体が2m程前進していました。右側を撮影する事が出来ましたので今までの分と合わせて再編成しました。左右の先輪の軸ツバに

 何故か
EF1595号機のが転用されていました。また左右のビッグエンド油ツボには微かですがC11233の刻印が読み取れます。C11-233号機

 1970年に米沢機関区で廃車になっていますが1955年~会津若松機関区で本機と一緒でしたので、その頃に盛岡工場で転用されたのでしょう。それ

 以外は確認できた範囲では本機の番号でした。移動により動輪の刻印が確認できたのが幸いでした。 撮影日2011/01/08/・11/17

* 本機が1955(S30)年当時、会津若松機関区に所属し、会津線(只見線)・日中線等で活躍していた頃、僚機にはC11-38・63・233・234・323・324・

 371・372号機も所属していた。同機関区にはC10型機5両・C12型機6両・D50型機19両も配属されていた。その後各機は各地に転配属された。本機以外

 ではC11-63号機が福島県喜多方市で、372号機が秋田県北秋田市で、C10-8号機が静岡県大井川鉄道で動態保存C12-231号機が愛媛

 県喜多郡JR内子駅前で静態保存されている。

* 本機が1971(S46)年当時、会津若松機関区に所属し会津線・只見線・日中線で活躍していた頃、僚機にはC11-235・236・244・248・256・289・312・

 313・323・351・366号機も所属していた。また磐越西線を担当するC58型機2両・D51型機3両も配属されていた。その後DL化に伴い各機は転配属、廃車・

 解体の経過をたどった。廃車後本機以外ではC11-244号機が福島県鹿沼郡JR会津柳津駅351号機が宮城県宮城郡利府町JR東日本仙台車輌所で、

 D51-238号機が長野県木曽郡木祖村で静態保存されている。









C11-65号機  場所 北海道釧路市阿寒町 阿寒炭鉱鉄道記念館

車暦 1935川崎車輌 1935佐倉~1936勝浦~1955高岡~1961廃車・・・・ 1961雄別炭鉱鉄道~1970廃車・保存開始?

状態 塗装は普通だが各所に錆び・腐食進行 汽笛欠 他の外装諸装備良好 運転室内諸計器類は一応装着 屋外に屋根付きで保存されているが、最近の整備

 は無く荒廃気味である。*撮影日以降再塗装された。

* 4年ぶりに再訪しました。きれいに再塗装され前灯も新しく取り付けられていました。しばらくは安泰でしょう。左サイドはプラットホームに接しています

 ので撮影は困難でしたが、確認できた範囲では本機の刻印番号でした。唯一右シリンダー第一覗き穴蓋に
C58182の刻印がありました。C58-182

 号機
は1971年に盛岡機関区で廃車になっており、本機が高岡機関区で廃車になり湧別炭鉱に譲渡された1961年には尻内機関区に所属しており、

 どの時点で転用されたのかは不明です。                                        撮影日 2007/07/17・2011/7/24


* 本機が1960(S35)年当時、高岡機関区に所属し氷見線等で活躍していた頃、僚機にはC11-45・147・151・264・274・295・296・303・306・307号機

 も所属していた。同機関区には北陸本線担当の8620型機6両も配属されていたが、DD機も配属されており、その後各機はDL化に伴い各地に転配属、廃車・解体

 の経過をたどった。本機以外ではC11-296号機が愛知県幡豆郡幡豆町で静態保存されている。


* 本機は1961年に用途廃止後、雄別炭鉱鉄道に払い下げられ、石炭運送を業務として閉山まで専用線で活躍した。








C11-66号機  場所 徳島県鳴門市撫養町斉田 第三公園内

車暦 1935汽車製造・・?・・1941松山~広島~備後十日町~秋田~1949山形~1961大曲~1964横手~1968小松島~1970廃車保存開始

状態 塗装は退色し各所に錆び・腐食進行 外装諸装備良好 運転室右窓枠・窓ガラス欠 室内金網遮断 室内諸計器類は両水面計以外は装着するも、文字盤

 ・針欠多く全体的には荒廃気味荒廃気味 屋外に屋根・ミニプラットホーム付きで保存されているが、最近の整備は無く荒廃状態であり、早急な整備が急がれる。                                                                                 撮影日 2007/05/24

* きれいになったC11-66号機 前回撮影時に鳴門市公園緑地課に塗装の要望を出しておいたのですが、その効果があったのか保存会あるいはボランティアの

 方が塗装されたのかは不明ですが、厚塗り状態ではありますがきれいになっていました。しばらくは良い状態を保つ事でしょう。   撮影日 
2008/11/22

* 四国の静態保存機の中で刻印を最も残しているのは本機であるが、本機の刻印より他機の刻印の方が多いという特徴が認められます。先ず左右の

 先輪ですが
C1119の刻印があります。C11-19号機は1974年に会津若松機関区で廃車になっていますが、1955年~酒田機関区に所属しており、

 本機が山形機関区に配属されている間に土崎工場で交換転用されたのでしょう。また左右合併テコ・左右心向棒・左ソケット・右釣りリンク・右クロスヘッ

 ド上蓋部・右第二サイドロッド油ツボの部位に
C1276の刻印が認められます。また左クロスヘッドの上蓋部にはC11139の刻印があます。C12-76

 号
は1962年~小松島・1966年多度津~1968年に多度津機関区で廃車。C11-139号機は1962年~小松島1968年廃車となっており、廃車

 段階で多度津工場で転用されたのでしょう。                                 撮影日 2010/07/03・2011/1/23
 


* 本機が1955(S30)年当時、山形機関区に所属し奥羽本線・佐沢線で活躍していた頃、僚機にはC11-103・359号機も所属していた。同機関区には9600型

 機7両・C12型機2両・D51型機8両も配属されていた。その後各機は各地に転配属された。本機以外では59634号機・D51-370号機が静態保存されている。

* 本機が1965(S40)年当時、横手機関区に所属し北上線で活躍していた頃、僚機にはC11-107・135号機も所属していた。同機関区には奥羽本線貨物担当の

 D51型機9両・D60型機4両も配属されていた。その後DL化に伴い各機はさらに転配属、廃車・解体の経過をたどった。本機以外ではD51-195・923号機が各地

 で静態保存されている。

* 本機が1970(S45)年に小松島機関区で廃車となった頃、僚機には58623・68692号機も所属していたが同時期に廃車となっている。58623号機は愛知県

 豊川市
68692号機は徳島県徳島市で静態保存されている。









C11-75号機  場所 鳥取県倉吉市明治町 倉吉鉄道記念館前

車暦 1935川崎車輌・・?・・1941姫路~1946米子~1955出雲~1971米子~1972廃車・保存開始

状態 塗装は普通 外装諸装備完備 運転室内諸計器類完備 室内良好 屋外保存であり自由に出入りできる状態であるが、足回りも整備されており、保存状態

 は良好な状態である。*振動防止のステーを2列装着 撮影日2007/7/25・2009/10/31* 右下の写真は1967/05/19出雲機関支区にて 藤田憲一氏撮影

* 再訪してみました。相変わらず良好な状態でした。

* 再再訪してみました。部分的に汚濁滴が目立ち始めました。僅かながら刻印を確認する事ができました。 撮影日 2010/12/4

*「コバQ」さんが2014/04に訪問された際の状況です。

* 本機が1955(S30)年当時、出雲機関区に所属し山陰本線・大社線で活躍していた頃、僚機にはC11-5・6・9・11・261号機も所属していた。同機関区に

 は8620型機5両・C51型機18両・C58型機6両・D50型機9両も配属されていた。その後各機は各地に転配属された。

* 本機が1971(S46)年当時、米子機関区に所属し伯備線・境線で活躍していた頃、僚機にはC11-11・41・238・261・342・343・364号機も所属していた。

 また山陰本線担当のD51型機15両や8620型機4両・C57型機3両も配属されていた。その後各機はDL化に伴いさらに転配属、廃車・解体の経過をたどり、廃車

 後本機以外ではD51-303号機が鳥取県鳥取市620号機が鳥取県西伯郡JR大山口駅前で静態保存されているたがその後
解体処分された。








C11-80号機  場所 旧 岡山県津山市昭和町 津山南小学校前 現津山市JR津山駅北口広場

車暦 1935川崎車輌 1935松山~1942便後十日町~1948津山~1973会津若松~1975廃車 1976保存開始

状態 塗装は普通 外装諸装備完備 運転室内良好 足回りも整備されて、屋外屋根付きで保存されており、保存状態は良好である。  撮影日2008/4/22

* 「コバQ」さんが移転後の2017/08に訪問された際の状況です。

* 本機が1955(S30)年当時、津山機関区に所属し津山線・姫新線・因美線で活躍していた頃、僚機にはC11-24・28・43・69・86・118・127・130・251

 号機も所属していた。同機関区には8620型機19両も所属していた。その後各機は各地に転配属された。

* 1971(S46)年になると僚機はC11-77・79・251・271・285号機が所属していた。またC58型機8両も配属されていたが、既に休車扱いが多くその後DL

 化に伴い各地に転配属、廃車・解体の経過をたどった。この時期に所属していた僚機で保存されたのは本機のみである。

* 本機が1973(S48)年当時、会津若松機関区に所属し会津線・只見線・日中線で活躍していた頃、僚機にはC11-19・192・197・199・244・248・252・

 254・289・312・372の各機、C58-16・354号機も所属していたその後各機は転配属、廃車・解体の経過をたどるが、C11-244号機は福島県鹿沼郡

 柳津町
254号機は福島県南会津郡JR田島駅312号機は静岡県島田市大井川鉄道で動態保存、372号機は秋田県北秋田市で静態保存されている。


* 本機は1974(S49)10/31に日中線での「さよなら運転」、同11/3に磐越西線・喜多方~会津若松間の「さよなら列車を」僚機のC11-63号機と前後で牽引し

 た後、1975年に廃車となった。









C11-96号機  場所 和歌山県新宮市新宮 あけぼの団地内公園内

車暦 1936川崎車輌・・?・・1941新宮~1946紀伊長島~1949貴生川~1963梅小路~1972 廃車 1976保存開始

状態 塗装は普通だが先頭部は錆び進行 前後ライト球・ガラス欠 他の外装諸装備良好 運転室窓ガラス欠 室内の諸計器類は大半が欠損し荒廃状態 屋外に

  屋根付きで保存されているが、全体的には荒廃状態である。*振動防止のステー2列装     撮影日 2007/11/10・2010/02/20

                   * 右下の写真は1971/10/24 梅小路機関区にて 藤田憲一氏撮影

* 本機が1955(S30)年当時、亀山機関区貴生川駐機所に所属し草津線で活躍していたころ、僚機にはC11-41号機も所属していた。

* 本機が1960(S35)年当時、亀山機関区貴生川支区に所属し信楽線で活躍していた頃、僚機にはC11-41号機が配属されていた。その後1963に梅小路機

 関区に移動し構内入れ替え業務を廃車になるまで担当した。









C11-131号機  場所 福岡県直方市山部 直方市石炭記念館

車暦 1938日本車輌・・門司局・・1941西唐津~1949若松~1955直方~1965門司~1971 廃車 1974保存開始

状態 塗装は普通 外装諸装備完備 運転室内諸計器類は一応装着 屋外保存であり状態は普通である。

* 今回は運転室内部も公開されていましたの、撮影する事ができました。両水面計と制動レバーは損失していましたが、他の計器類や操作系統機

 器は備わっていました。火室内部のアーチ管やレンガアーチもきれいな状態でした。撮影日 2008/12/07・2011/05/01

* 本機は2017/09~2018/04にかけて「直方汽車倶楽部」の会員の皆さんにより修復・整備活動が行われ、2018/04/29に完成披露式が行われております。

本機は屋外保存であったため各部位の腐食状態が酷く(九州地区の屋外保存機は中国からの酸性雨の影響を強く受け続けた事も要因の一つです。)、修復には多大

の時間・労力と高度の技能が駆使されております。修復・整備の詳細は「直方汽車倶楽部」のホームページに掲載されておりますのでご覧ください。D51-10号機整備

の休憩時に撮影してきました。見事に蘇った本機が初夏の太陽の元で光、輝いていました。会員の皆さん整備活動お疲れ様でした。以前とは完全に雰囲気も変わり新

たな地域の貴重な鉄道文化遺産となりました。 もちろん、運転室内も完全に修復・復元されております。撮影は時間不足で・・         2018/05/20


* 本機が1960(S35)年当時、直方機関区に所属して田川線・日田彦山線等で活躍していた頃、僚機にはC11-125・258・266・270・302・308号機も所属

 していた。同機関区には筑豊本線担当の9600型機30両・D50型機11両・D60型機11両が配属されており、黒煙を上げて疾走するSLが日常茶飯事の光景であ

 った。その後もしばらく九州各地への転配属が行なわれたが1972年以降DL化に伴い廃車・解体の経過をたどった。本機以外ではC11-270号機が大分県玖

 珠郡玖珠町で、29611号機・D50-140号機・D51-70・140・238号機が各地で静態保存されている。

* 本機が1971(S46)門司機関区で廃車となった当時、同機関区には僚機としてC11-44・104・299・301・340・347・365・373・375・376・379号機も

 所属していたが既に休車扱いの機も増えていた。また、9600型機11両・D51型機20両も配属されていた。その後DL化に伴いさらに各機は転配属、廃車・解体

 の経過をたどった。本機以外ではD51-244号機が福岡市八幡東区で静態保存されている。


* 本機は2017/11~から「直方汽車倶楽部」のメンバーによる整備・修復作業が行われている。詳細は直方汽車倶楽部のホームページをご覧ください。







C11-133号機  場所 北海道苫小牧市旭町3丁目 市立科学センター


車暦 1938汽車製造・・大阪局・・1941多治見~1945深川~1949牛鞠内~1955標茶~1971釧路~1974廃車 1975保存開始

状態 塗装は厚塗り状態 外装諸装備完備 運転室内諸計器類完備 室内良好 屋外保存であるが、主軸・メインロッド等の足回りに油が注されており、良好な状態

で保存されている。                                                       撮影日2007/07/21・2011/07/23

* 再訪しました。屋外静態保存ですが相変わらずきれいな状態を保っています。左結びリンクにC11171の刻印がありました。C11-171号機は19

 75年に釧路機関区で廃車になり標茶町で静態保存されていましたが、1999年に車籍復活し現在は動態保存されて北海道各地で特別運行をしていま

 す。本機と共に1945年に北海道に配属されていますので廃車までの間に苗穂工場で転用されたのでしょう。                    


* 本機が1955(S30)年当時、釧路機関区標茶支区に所属し標津線で活躍していた頃、僚機のC11-56・63・83・93・129号機も所属していた。その後釧網

 線管理所に移動し、さらに釧路機関区に移動した。

* 本機が1973(S48)年当時、釧路機関区に所属し標津線等で活躍していた頃、僚機のC11-93・134・172・218・224・274・364号機も所属していた。同

 機関区には釧網本線を担当するC58型機14両も配属されていた。既に根室本線はDL化されており、各機はその後廃車・解体の経緯をたどり、218号機は遠く離

 れた大阪府堺市で、224号機は北海道標津郡標津町で静態保存されている。C58型機は33・48・98・139・418号機が各地で静態保存されている。








C11-155号機  場所 愛知県大垣市室本町 こどもサイエンスプラザ


車暦 1940汽車製造 1941多治見~1949名古屋~1955大垣~1972廃車・保存開始 1994現地移転保存

状態 塗装は良好 外装諸装備・運転室内諸計器類完備 室内良好 館内に良好な状態で保存されており、C11型保存機の中では最良の状態である。

    *振動防止のステー1列装着                      撮影日 2008/03/23・2010/06

* 再訪してみました。相変わらずきれいな状態で保存されています。 刻印は左心向棒にC11245の刻印が認められます。C11-245号機は1974

 年に小牛田機関区で廃車になっていますが本機と同一地方・機関区に所属した記録は無く、転用の経緯は不詳です。                          

* 本機が1955(S30)年当時、大垣機関区に所属し樽見線で活躍していた頃、僚機にはC11-150・154・173・216・355・358号機も所属していた。その後

 各機は各地に転配属された。

* 本機が1971(S46)年当時、大垣機関区(電車区)に配属されて樽見線で活躍していた頃、僚機にはC11-154・296・355・358・377号機も所属していた。

 その後各機は転配属、廃車・解体の経過をたどり、本機以外ではC11-296号機が愛知県幡豆郡幡豆町で静態保存されている。

* 本機は1972(S48)4/16に樽見線で行なわれた「さよならSL列車」を、僚機のC11-355号機と重連で牽引する栄誉を果たした後廃車となり静態保存された。

 僚機の355号機はやはり1972に大垣で廃車となり解体された。









C11-167号機  場所 青森県青森市合浦2丁目 合浦公園内


車暦 1940汽車製造 1941大湊~1961尻内~1964大湊~1973 廃車 1981保存開始

状態 塗装は普通だが部分的に剥離 外装諸装備完備 運転室内諸計器類良好 屋外保存であり、錆が浮き始めているが

  保存状態は普通である。                                           撮影日2007/9/14・2009/08/09

* 再訪して見ました。変わらない状況で保存されていました。          

* 左右のシリンダー下部は錆と一部損壊が見られます。刻印は確認できた範囲では本機の番号でした。日没を待ち運転室を撮影しましたが計器類

 は針を欠き文字盤のみのようでした。      撮影日 2011/10/31

*「コバQ」さんが2015/07に訪問された際の状況です。

* 本機が1955(S30)年当時、大湊機関区に所属し大湊線で活躍していた頃、僚機にはC11-168・214・223・224・225・232・256・267号機も所属して

 いた。その後各機は各地に転配属された。本機以外ではC11-224号機が北海道標津郡標津町で静態保存されている。

* 本機が1971(S46)年当時は僚機はC11-215・224・225号機に交代配属されていた。その後DL化に伴い各機は転配属、廃車・解体の経過をたどった。

 本機は大湊に配属され29年間大湊機関区で活躍し廃車を向かえた幸運機である。








C11-171号機  場所  北海道札幌市JR北海道(旭川運転所)

車暦 1940川崎重工 1940稲沢~1941名古屋~1942深川~1944牛鞠内~1949標茶~1953木古内~1956長万部~1974釧路~1975廃車・保存開始

    (標茶町桜町児童公園) ~1999車籍復活・旭川運転所(動態保存)~ 

状態 塗装は良好で各部位まで磨き上げられている。外装諸装備完備、運転室内の諸計器類、操作系統機器完備しており、 動態運転上の必要な計器も取り付

 けられており、北海道各地のイベントに活躍している。                                       撮影日2009/8/15

                         
             函館駅入線 2009/08/15撮影          函館駅出発 2009/08/15撮影


* 本機が1955(S30)年当時、木古内機関支区に所属し江差線で活躍していた当時、僚機にはC11-180・188・229・286・287・357号機も所属していた。

* 本機が1965(S40)年当時、長万部機関区に所属し函館本線・室蘭本線で活躍していた頃、僚機にはC11-180・188号機も所属していた。同機関区には

 9600型機2両・D51型機21両も配属されていた。その後各機はDL化に伴いさらに各地に転配属された。本機以外ではD51-146・237が各地で静態保存さ

 れている。本機はその後釧路機関区に移動し標茶線で活躍した後廃車となったがC11型機としては道内で最後まで煙を上げていた機である。現在は動態復帰して

 道
内各路線を疾走している。    
         










C11-180号機  場所 京都府宇治市広野町 山城総合運動公園内

車暦 1940川崎車輌 1941七尾~1947五稜郭~1949木古内~1956釧路~1957長万部~1973廃車 1983保存開始

状態 塗装は普通だが安全弁・上部機器も黒塗り状態 汽笛欠 他の外装諸装備良好 運転室内諸計器類良好 屋外に屋根付きで保存されており、全体的に

 は良好な状態である。                   撮影日2008/6/13

* 再訪してみました。 各部位の刻印も完全に残っておりました。運転室内の撮影が出来ないのと汽笛の損失が残念です。左先輪にはC11188の刻印

 がありました。
C11-188号機は本機と同じ1973年に長万部機関区で廃車になっています。1949年以降木古内機関区~長万部機関区と同時期に配

 属されていますので、この間に苗穂工場で交換転用されたのでしょう。また第一サイドロッド油ツボには
C11282の元印がありました。C11-282号機

 1970年に鳥栖機関区で廃車になっていますが、本機との接点は無くどういう経過で転用されたかは不明です。各地で静態保存されているC11型機の中

 で屋外保存機としては、最良の状態で保存されている機体です。           撮影日 2011/1/17

* 「コバQ」さんが2018/04に訪問された際の状況です。

* 本機が1955(S30)年当時、木古内機関区に所属し江差線で活躍していた頃、僚機のC11-171・188・229・286・287・357号機も所属していた。その後各

 機は道内各地に転配属された。

* 本機が1971(S46)年当時、長万部機関区に所属し函館本線・室蘭本線で活躍していた頃、僚機にはC11-171・188号機も所属していた。またD51型機23

 両も配属されていた。その後DL化に伴い各機は転配属、廃車・解体の経過をたどるが、廃車後本機以外ではD51-146号機が静岡県静岡市(現在は栃木県真

 岡市)
37号機が北海道札幌市JR北海道苗穂工場、737号機が和歌山県有田郡湯浅町で静態保存されている








C11-189号機  場所 広島県安芸郡府中町 ダイヤモンドシティソレイユ構内

車暦 1940川崎車輌 1941吉塚~1949志布志~1975廃車・保存開始 2003現地に移転保存

状態 塗装は良好 外装諸装備完備 運転室内諸計器類良好 移転に際し整備され、屋外保存であるが良好な状態で保存されている。
           
                        *振動防止のステー1列装着 
                             撮影日 2007/7/27

                             * 右下の写真は 1967/08/25 都城機関区にて 藤田憲一氏撮影

* 2007年に撮影して以後現地は商業施設の再開発が行われ以前とは周囲の状況が一変してしまいました。もちろん本機の位置・説明板等には変更

 ありませんが、機体の周囲には植栽がされ足周りを撮影する事は困難になっています。運転室への見学テラスも設置されていますが開放はされていなく

 立ち入り禁止状態です。商業施設の表にポツンと存在しており効果的な静態保存の在り方としては疑問に思われます。当地に移転して以後整備はされて

 おらず、塗装の退色・汚濁雫・ロッド等の錆・本体各部の錆と腐食が進行しており、華やかな商業施設とは対照的に薄汚れた本機に違和感すら感じます。

 運転室内は前回確認した時と変わらず、上部の3圧力計・両シリンダー圧力計・両水面計は確認できました。   撮影日 2011/06/12

* 本機は2017/02~03にかけて再塗装されています。周囲の環境整備も一緒に行われきれいな状態になっているとの連絡が広島の知友からありました。ケレ

 ン整備では無いそうですが、所謂カーボンブラックの仕上げだそうです。距離的には近いので機会があれば再再訪してみたいですね。 2017/09


* 本機が1955(S30)年当時、志布志機関区に所属し志布志線や日南線で活躍していた頃、僚機にはC11-145・146・147・148・149・164・169・185・

 186・187・198・199・340・379号機も所属していた。その後各機は各地に転配属された。

* 1973(S48)年になると僚機にはC11-145・148・149・165・185・194・195・198・200号機、またC58-112・275・277の各機が所属していた。そ

 の後DL化に伴い各機は転配属、廃車・解体の経過をたどった。本機以外ではC11-195号機が香川県東かがわ市で、C11-200号機は兵庫県たつの市

 で静態保存されている。またC58型3機も各地で静態保存されている。本機が由縁の薄い当地に保存された経緯は不詳である。









C11-190号機  場所 静岡県島田市 大井川鉄道(駿河徳山駅)

車暦 1940川崎車輌 1941尻内~1943早岐~1949伊万里~1950熊本~1974廃車 2002~大井川鉄道(動態保存)

状態 塗装は良好 外装諸装備完備 大井川鉄道で運転中であり、常時整備された動態状態である。     撮影日2007/10/23

                                   * 右下の写真は1968/03/17 熊本機関区にて 藤田憲一氏撮影


 再訪  新金谷駅機関庫付近   撮影日 2009/05/05・06

          
     駿河徳山駅到着 2007/10/23撮影        駿河徳山駅出発 2007/10/23撮影

* 本機が1955(S30)年当時、熊本機関区に所属し三角線等で活躍していた頃、僚機にはC11-18・60・62・78・297・298・365号機も所属していた。同機

 関区にはC57型機12両・D51型機13両も配属されていた。その後各機は各地に転配属された。本機以外ではC57-151・199号機D51-176・272号機

 が各地で静態保存されている


* 1973(S48)年当時では僚機はC11-48・61・62・86・174・191・196・257・259・260の各機に交代所属しており、高森線担当のC12型機3両・豊肥本線

 を担当する9600型機8両も配属されていた。各機はその後廃車・解体の経緯をたどったが、C11-61号機は福岡県八女郡黒木町191号機は宮崎県宮崎市

 257号機は福岡県糟屋郡須恵町259号機は佐賀県武雄市260号機は福岡県中間市で、69665号機は熊本県熊本市それぞれ静態保存されている。









C11-191号機  場所 宮崎県宮崎市原町 児童交通公園内

車暦 1940川崎車輌 1941尻内~1949早岐~1955豊後森~1970熊本~1974行橋 廃車 1976保存開始

状態 塗装はやや退色し各所に剥離・汚濁雫 外装諸装備完備 二種類のプレート装着 運転室内諸計器類損失多し 屋外保存であるが保存状態は普通である。

     *振動防止のステー2列装着                 撮影日 2007/09/06・2011/04/28

* 再訪してみました。左右の先輪は入れ替わっていますが、両方ともC11162の刻印がありました。C11-162号機は1973年に行橋機関区で廃車になっ

 ています。同じ九州管内なので本機が早岐~豊後森機関区に所属していた間か、廃車後本機に転用されたのでしょう。左第二動輪には
C11146の刻印

 がありました。
C11-146号機は1972年に志布志機関区で廃車になっています。やはり早い段階か廃車後転用されたのでしょう。各所に錆や汚濁滴が

 見られロッド類も錆が進行しています。                                 撮影日 2011/04/28

* 「コバQ」さんが2015/12に訪問された際の状況です。

* 本機が1955(S30)年当時、豊後森機関区に所属して九大本線で活躍していた頃、僚機のC11-310・314号機も所属していた。同機関区には8620型機14

 両が配属され本線で活躍していた。その後熊本機関区に移動するまでC11型機は本機のみであった。

* 1973(S48)年当時、本機が熊本機関区に所属し三角線で活躍している頃、僚機にはC11-48・61・62・86・174・190・196・257・259・260の各機が所

 属しており、高森線担当のC12型機3両・豊肥本線を担当する9600型機8両も配属されていた。各機はその後廃車・解体の経緯をたどったが、C11-61号機

 福岡県八女郡黒木町190号機は静岡県島田市大井川鉄道で動態保存257号機は福岡県糟屋郡須恵町259号機は佐賀県武雄市260号機は

 福岡県中間市で、69665号機は熊本県熊本市
でそれぞれ静態保存されている。









C11-195号機  場所 香川県東かがわ市与田山 福栄小学校南


車暦 1940川崎車輌 1940鳥栖~~1941熊本~1955早岐~1957門司~1970行橋~1973志布志~1975廃車・保存開始

状態 塗装は普通 外装諸装備・運転室内諸計器類完備 室内良好 足回りも整備され屋外に、屋根・プラットホーム付きで良好な状態で保存されている。

 *振動防止のステー2列装着                                                 撮影日 2007/05/24・2011/06/05

* 本機が1955(S30)年当時、、早岐機関区に所属し佐世保線・大村線で活躍していた頃、僚機にはC11-192・193・194・196・200号機も所属していた。

 同機関区には8620型機4両・C51型機14両・D50型機2両も配属されていた。その後各機は各地に転配属された。本機以外ではC11-200号機が兵庫県た

 つの市で静態保存されている。

* 本機が1965(S40)年当時、門司機関区に所属し筑豊本線・日田彦山線等で活躍していた頃、僚機にはC11-29・48・49・95・125・131・173・194・200

 ・299・301・305・337・340・347・365・373・376・379の各機も所属していた。また9600型機17両・D51型機18両も配属されており、九州の玄関口とし

 て活気と賑わいを見せていたが、DL化及び電化も始まり、ED機も配属され始めていた。その後各機は九州各地に転配属された。本機以外ではC11-131号機

 福岡県直方市で静態保存されている。

* 本機が1973(S48)年当初、行橋機関に所属し田川線などで活躍していた頃、僚機にはC11-160・161・162・163・197号機も所属していた。僚機は廃車

 となったが本機は志布志機関区に配属され、1975年まで活躍した。


* 本機が1973(S48)年当時、志布志機関区に所属し志布志線や日南線で活躍していた頃、僚機にはC11-145・148・149・165・185・194・195・198・

 200の各機、またC58-112・275・277の各機も所属していた。1975年に廃車となったが189号機は広島県安芸郡府中町で、またC58型3機も各地で静

 態保存されている。本機が由縁の薄い当地に保存された経緯は不詳である。









C11-200号機  場所 兵庫県たつの市龍野町富永 中川原公園内

車暦 1940川崎車輌 1941後藤寺~1949早岐~1961門司~1971鳥栖~1974志布志 廃車 1976保存開始

状態 塗装は普通だが各所に錆び・汚濁雫 汽笛欠 他の外装諸装備良好 運転室内は未確認 屋外保存であり保存状態は普通である。

*振動防止のステー2列装着                    撮影日 2007/05/26・2008/12/13

* きれいに塗装されたという情報で再再訪問しました。見違えるほどに美しい状態に仕上がっていました。これでしばらく安心です。何度も分厚く塗装さ

 れていますので確認できた刻印は僅かでした。確認できた範囲では本機の番号でした。 
                                                            2010/10/30

* 本機が1955(S30)年当時、、早岐機関区に所属し佐世保線・大村線で活躍していた頃、僚機にはC11-192・193・194・195・196号機も所属していた。

 同機関区には8620型機4両・C51型機14両・D50型機2両も配属されていた。その後各機は各地に転配属された。本機以外ではC11-195号機が香川県東

 かがわ市で静態保存されている。

* 本機が1965(S40)年当時、門司機関区に所属し筑豊本線・日田彦山線等で活躍していた頃、僚機にはC11-29・48・49・95・125・131・173・194・200・

 299・301・305・337・340・347・365・373・376・379の各機も所属していた。また9600型機17両・D51型機18両も配属されていたが、電化も始まっており、

 DD・ED機も配属されていた。その後各機は九州各地に転配属された。本機以外ではC11-131号機が福岡県直方市で静態保存されている。

* 本機が1973(S48)年当時、志布志機関区に所属し志布志線や日南線で活躍していた頃、僚機にはC11-145・148・149・165・185・194・195・198・200

 の各機、またC58-112・275・277の各機も所属していた。1975年に廃車となったが189号機は広島県安芸郡府中町で、またC58型3機も各地で静態保存さ

 れている。本機が由縁の薄い当地に保存された経緯は不詳である。







C11-207号機  場所  北海道札幌市JR北海道(旭川運転所) 現 東武鉄道(SL大樹)

車暦 1941日立笠戸工場・・?・・1945静内~1972苫小牧~1973長万部~1974廃車・保存開始(静内町山手公園)~2000

    2000車籍復活・旭川運転所(動態保存)~2017東武鉄道に貸与(SL大樹)・鬼怒川線で運用開始

状態 JR北海道所属の動態機であり、完全な整備状態で保存され、北海道各地の特別運転にC11-171号機とともに活躍して いる。2009/12現時点ではJR

  北海道苗穂工場にて、分解・点検整備中と聞いている。本機の特色は前後のライトが2灯である事で、1972年苫小牧機関区時代のC11-206~210号機に

 は既に装着されている。前ライト2灯式は倶知安機関区所属の9600型機6両にも見られる。保存されている209・210号機の後部灯は1灯であり、後部2灯は

 本機のみ後で装着されたものであろうか。

* 北海道には二度撮影に出向いたが、本機を撮影する機会に恵まれず、掲載を諦めていたが函館市在住の清田昌英氏の御好意により同氏のホーム

 ページ「峠を越えて」より写真を拝借し転載した。2005/9の「SL大沼号」で清田氏撮影

                                       「峠を越えて」 http://www.tougewo-koete.jp/へのリンク


* 北海道函館市在住の髙坂 忠氏より、最近撮影された同機の写真を送っていただきましたので、ご紹介いたします。

 いずれも、JR北海道函館運転所内で撮影されたもので、撮影日は2010/4/24~25です。

* 本機は東武鉄道に貸与され、2017~東武鉄道鬼怒川線で「SL大樹」として動態運用を開始しています。

* 「コバQ」さんが移転後の2017/10以降に訪問された際の状況です。


* 本機が1955(S30)年当時、静内機関区に所属し日高本線で活躍していた頃、僚機にはC11-176・182・183・184・206・209・210号機も所属していた。

 その後各機は各地に転配属された。本機以外ではC11-209号機が北海道標津郡中標津町で、210号機が青森県上北郡野辺地町で静態保存されている。

* 本機が1972(47)年当時、苫小牧機関区に所属し室蘭本線・日高本線・千歳線で活躍していた頃、僚機にはC11-176・183・206・209・210・218・227

 号機も所属していた。同機関区には9600型機2両も配属されていた。その後DL化に伴い各機はさらに転配属、廃車・解体の経過をたどった。本機以外ではC11

 -218号
機が遠く大阪府堺市向陵町で静態保存されて

 いる。








C11-209号機  場所 北海道標津郡標津町丸山 丸山公園内

車暦 1942日立笠戸工場 1942静内~1961苫小牧~1974釧路~1975廃車・保存開始

状態 塗装は良好 外装諸装備・運転室内諸計器類完備 室内良好 足回りも整備され屋外保存であるが、良好な状態で

  保存されている。 C11-207号機同様に前ライト2灯式である。                    撮影日2007/7/16

* 4年ぶりの再訪です。変わらない状態で保存されていますが、明確な刻印はありませんでした。 撮影日 2011/7/25

* 本機が1955(S30)年当時、静内機関区に所属し江差線で活躍していた頃、僚機にはC11-176・182・183・184・206・207・210号機も所属していた。

 その後各機は各地に転配属された。

* 本機が1971(S46)年当時、追分機関区苫小牧支区に所属し室蘭本線・日高本線・千歳線で活躍していた頃、僚機にはC11・176・183・206・207・210・

 218・227号機も所属していた。また構内入れ替え担当として19603・19674・29603・79613号機も配属されていた。その後各機はDL化に伴い転配属、廃

 車・解体の経過をたどった。C11-207号機はJR北海道で動態保存210号機は青森県上北郡野辺地町218号機は大阪府堺市で静態保存されている。









C11-210号機  場所 青森県上北郡野辺地町寺の沢 愛宕公園内

車暦 1942日立笠戸工場 1942静内~1961苫小牧~1973小牛田~1974廃車 1976保存開始

状態 塗装は退色し各所に剥離・錆び・腐食進行 ヘッドライト球欠 他の外装諸装備良好 運転室窓枠・ガラス欠 室内諸計器類の大半を損失し、室内荒廃

  状態 屋外に屋根付きで保存されているが荒廃状態であり、保存蒸気機関車ワースト候補機である。車体が左側に若干傾いているようである。苫小牧機関

 区時代の前灯は2灯式。                                                                      撮影日2007/9/14 

* 一番右の写真は1968/02/08 苫小牧駅にて 藤田憲一氏撮影

* 再訪して見ました。相変わらず塗装は退色し、整備はされていませんでした。           撮影日2007/09/14・23009/08/09

* 相変わらず荒廃状態のままです。全ての部位が錆に覆われ全国の11型機のなかでは最も醜く、全保存機の中でもワーストNO3に位置づけられる

 状態である。小学校の敷地内にあり教育的にも好ましい状態とは言えない。早急の整備が必要な機である。      撮影日 2011/10/31

* 本機が1955(S30)年当時、静内機関区に所属し江差線で活躍していた頃、僚機にはC11-176・182・183・184・206・207・210号機も所属していた。

 その後各機は各地に転配属された。本機以外ではC11-209号機が北海道標津郡中標津町で静態保存されている。

* 本機が1971(S46)年当時、追分機関区苫小牧支区に所属し室蘭本線・日高本線・千歳線で活躍していた頃、僚機にはC11ー176・183・206・207・209・

 218・227号機も所属していた。また構内入れ替え担当として19603・19674・29603・79613号機も配属されていた。その後各機は転配属、廃車・解体の

 経過をたどった。本機以外ではC11-207号機がJR北海道で動態保存218号機が大阪府堺市で静態保存されている。本機が由縁の薄い当地に保存された

 経緯は不詳である。

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