8700型機 蒸気機関車 1912~1913年に18両製造 1両保存

主要諸元

 全長 18.17m 全高 3.81m 総重量 90.2t 水槽 15.9㎥ 石炭庫 4.t 先輪径 838mm 動輪径 1600mm 最大出力 ?ps 最高速度 ?km/h

 製造所 汽車製造大阪工場



8722号機(雄別鉄道)  場所 北海道釧路市川北町 釧路製作所内

車暦 1913汽車製造 1915仙台~青森~1931秋田~1933倶知安~1941小樽築港~1947滝川~1949廃車 1953北海道拓殖鉄道譲渡~1958北海道湧別炭鉱鉄道~

    1966廃車 保存開始~1980修復 現在に至る

状態 塗装は良好で前後ライトは欠くが他の外装諸装備も完備、ロッド・主軸・足回りには油が注され整備されている。運転室内の諸計器類も全て復元整備され、操作系統

    機器も含め良好な状態で、釧路製作所構内の屋外に屋根付きで保存されている。

* 撮影にあたりお盆休みにも関わらず社員方に車を移動する便宜を計らっていただいた。  撮影日 2009/08/12

 再訪しました。本機を示す唯一刻印は左右の釣りリンク腕軸座に残されていました。  撮影日 2011/07/24

* 本機は1911年にイギリスのノース・ブリティッシュ・ロコモティブ社が製造し、輸入された機体を元に国産化されたもので、1912年から汽車製造会社により18両生産さ

 れた。


* 本機が廃車となる1949(S24)年の滝川機関区には、僚機には8703・87068710・8716・8721・8729号機も所属していた。しかし、本線での運用は無くいずれも

 構内入れ替え業務に従事していた。同機関区には9600型機18両も配属されていた。本機以外では59683・79615号機が道内で静態保存されている。

* 当時同型機は道内では鷲別機関区9両・旭川機関区4両・帯広機関区1両が配属されており入れ替え業務等で活躍していたが、各機とも1950(S25)年の段階で廃車

 ・解体の経過をたどっている。なお北海道湧別炭鉱鉄道には同型機の8721号機が1952年に譲渡され1970年まで専用線で活躍していた。

                                         
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