4110型機  1914~1917年の間に39両製造 旧国鉄車輌は現在1両が静態保存(非公開)され

               ている。1920・1926に美幌炭鉱専用機として3両が三菱造船により製造されている。

 

主要諸元

 全長 11.50m 全高 3.78m 総重量 62.t 水槽 6.5㎥ 石炭庫 1.7t  動輪径 1245mm  最大出力 ?ps 最高速度 ?km/h

 製造所 川崎重工業兵庫工場

                 

美唄鉄道2号機  場所 北海道美唄市東明町 旧美唄鉄道東明駅前

車暦 1920三菱造船 1920三菱鉱業美唄鉄道専用機として製造 1972まで美唄鉄道専用線で活躍 1972廃車 保存開始

状態 塗装は普通だが退色気味で錆が見られる。汽笛・後部プレート・ライト欠 他の外装諸装備は良好 運転室内は諸計器類各操作系統・電気系統機器も良好であり、屋

    外保存であるが良好な状態で保存されている。    撮影日 2009/08/10

* 2号機を示す刻印は残念ながら確認できませんでした。4110型は他に国鉄4122・美唄鉄道4が非公開で個人が所有されており、静態保存されている本機は

貴重な存在である。塗装も再塗装され黒光りしている。運転室の火室内がゴミ箱状態になっており、清掃道具の持ち合わせが無く手のつけようがなく残念でした。 
                                                                        撮影日 2011/07/22



                                                           *「コバQ」さんが2013/5に訪問した際の状況です


* 美幌炭鉱鉄道には国鉄から譲渡された4122・4137・4142・4144号機と専用機の美幌2・3・4号機の計7両の4110型機が使用されていた。その後4137号機は三菱

茶志内炭鉱鉄道、4142号機は北端真谷地炭鉱鉄道に再譲渡された。


* 余談ではあるが4110型機について述べておきたい。4110型機の原型は1912(明治45)年にドイツのマッファイ社から輸入された4両の4100型にある。これを元に19

14年に30両・1917年に9両が川崎造船所で製造され、急勾配を持つ奥羽本線の庭坂機関区に24両、鹿児島本線の人吉機関区に15両が配属された。その後1930年代以

降老朽化が進み休車扱いの車輌が増加し、1936~1938年にかけてその大半が廃車となり、6両は民間に払い下げれれて国鉄4110型機の歴史は閉じられた。

 4122号機と美幌4号機は北海道江別市で個人が所蔵されていると聞くが、詳細は不詳である。

                         
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