D51-51号機~96号機を紹介します。


D51-51号機  場所 京都府京都市右京区嵯峨天竜寺 嵯峨野鉄道19世紀記念館

車暦 1937川崎車輌 1937吹田~1939姫路~1945福知山~1959吹田第一~1969廃車 1971保存開始 2004現地移転

状態 塗装は普通 外装諸装備・運転室内諸計器類完備(両水面計はガラス管のみ) ブレーキ弁欠室内良好 屋外保存であるが足回りもきれいに整備されており、保存

    状態は良好である。        
                                     撮影日2007/09/17・2008/06/13

* 分厚い塗装が繰り返されているので確認できた刻印は僅かでした。左 クロスヘッドソケットにはD51?00の刻印があります。?に該当する100~900の

どれかに該当すると思われますが、車歴では不確定でした。右 第三サイド ロッド軸ツバにも最後に
が読み取れますが、全体的には不詳です。                                                                                                                  撮影日2011/01/29・06/18


* 保存状態に問題は無く、今後も敷地内に静態保存されると思われた本機ですが、この1月から解体作業が始まりました。解体の理由などは公表されていま

 せん。とても悲しい現実に無力感が・・・動力逆転器を装着している本機は貴重な存在である事を「嵯峨野記念館」当局は理解した上の暴挙なのでしょうか?・・

* 本機が1955(S30)年当時、福知山機関区に所属し山陰本線等で活躍していた頃、僚機にはD51-52・65・66・73・77・78・115・116・133・303・393.414

・675・858・1028号機が所属していた。同機関区にはC10型機2両・C11型機3両・C51型機3両・C54型機7両・C55型機12両・C57型機6両・D50型機2両と多彩

な蒸気機関車が集結していた。特にC10型機・C54型機は数少ない機種であった。その後各機は各地に転配属された。本機以外ではD51-66号機が京都府精華町、

303号機が鳥取県鳥取市で、860号機が広島県福山市C11-1号機が東京都青梅市青梅鉄道公園
で静態保存されている。

* 1971(S46)年当時、本機が吹田第一機関区に所属していた頃、僚機にはD51-25・66・78・319・863・1145号機も所属していたが、本線での運用は無く全機

休車扱いであった。その後DL化に伴い各機は廃車・解体の経過をたどり、本機以外ではD51-25号機が兵庫県三田市、51号機が京都市右京区で静態保存されて

いる。









D51-59号機  場所 長野県上伊那郡辰野町 樋口荒神山公園内


車暦 1937川崎車輌 1937追分~1961金沢~1962追分~1968小樽築港~1973北見~1975岩見沢第一~1976廃車・保存開始

状態 塗装は普通 清缶剤挿入装置欠 他の外装諸装備良好 運転室内は上部圧力計欠 速度計欠 ブレーキ圧力計は外形文字盤のみ 左水面計と制動弁・レバー

    のみ残欠している。屋外保存であるが、足回りも整備されており、保存状態は良好である。               
撮影日2007/08/18

* 再訪してみました。年末を迎え機全体にイルミネーションで飾られていました。       撮影日 2009/12/05

* 再再訪しました。今年も年末のイルミネーションが施されていました。分厚く何度も塗装されていますので、確実に刻印が読み取れたのは3箇所だけで、多分

D5159であろう残存箇所した。                                                     撮影日 2010/12/11

* デフレクター先端部カット・コの字型先端部手すり(左)・LP403大型ライト前後装着 国鉄苗穂工場改装

* 本機が1955(S30)年当時、追分機関区に所属し函館本線等で活躍していた頃、僚機にはD51-27・55・59・97・98・119・241号機が所属していた。同機関区に

は9600型機5両・D50型機11両も配属されていた。その後各機は各地に転配属された。本機以外ではD51-6号機が北海道旭川市で静態保存されている。

* 本機が1973(S48)年当時、小樽築港機関区に所属し函館本線で活躍していた頃、僚機にはD51-54・63・64・70・88・138・193・219・231・287・353・443・

454・465・598・600・662・713・744・756・887・908・916・943・1023・1057・1078・1149号機も所属していた。また、9661・19650・29601・29675・39

612・39615号機・C12-6・38・64・225号機・C62-3号機も配属されており、合計40両という大所帯であった。しかし、DL化・電化は直前に迫っており、各機はその後

転配属、廃車・解体の経過をたどった。231号機は東京都台東区上野公園、916号機は群馬県前橋市、943号機は静岡県富士市でそれぞれ静態保存されている。

また、本機・70・1149号機は岩見沢第一機関区に移動した。

* 本機が1975(S50)年当時、岩見沢機関区に所属していた頃、僚機にはD51-70・146・165・260・566・684・953・1085・1149号機も所属していた。既に本線

での運用はほとんど無く、全機機関区内で駐機の状態であった。その後全機廃車となった。廃車後、幸運にも全機保存される事になり、本機以外ではD51-70号機は茨

城県つくば市、146号機は静岡県静岡市、165号機は富山県南砺市、260号機は富山県滑川市、566号機は北海道赤平市、684号機は東京都東村山市、9

53
号機は北海道虻田郡豊浦町、1085号機は和歌山県有田郡有田川町、1149号機は滋賀県犬上郡多賀町で、それぞれ静態保存されている。由縁の薄い当地

に本機が保存された経緯は不詳である。









D51-66号機  場所 京都府相楽郡精華町北稲八間 川西小学校内


車暦 1937川崎車輌 1937姫路~1945福知山~1969吹田第一~1972廃車・保存開始

状態 塗装は普通だが各所に錆び・剥離・腐食進行 前後ライト球・後部ライトガラス欠 右プレート欠 他の外装諸装備良好 運転室窓枠・ガラス欠 室内諸計器類全体が

   欠損し、室内荒廃状態 屋外に屋根付きで保存されているが、ロッドや足回りにも錆が浮いており、最近の整備はされていない。学校内なので安全上の対策であろうが

   、足元は工事用フェンスで囲まれ少し違和感を感じる状態で、保存状態はやや荒廃気味である。 
*重油タンク装着  撮影日2008/03/01 

* 再訪してみました。状態は悪化をたどり、完全に荒廃状態と言える。        撮影日 2009/11/28

* 学校が改修されていたので本機も塗装ぐらいはと期待していましたが、残念ながら変わらない現状でした。学校が美しくなったので逆に本機の現状が目立ち

ます。立ち入れない措置も理解は出来ますが、以前は整備もされていたそうですので、現状は大阪弁で言わしてもらえるのなら「何でやねん!?」でしょうか。精

華町当局の善処を期待したいですね。                                                           2011/02/12

* 本機が1955(S30)年当時、福知山機関区に所属し山陰本線等で活躍していた頃、僚機にはD51-51・52・65・73・77・78・115・116・133・303・393.414

・675・858・8601028号機が所属していた。同機関区にはC10型機2両・C11型機3両・C51型機3両・C54型機7両・C55型機12両・C57型機6両・D50型機2両と

多彩な蒸気機関車が集結していた。特にC10型機・C54型機は数少ない機種であった。その後各機は各地に転配属された。本機以外ではD51-51号機が京都市右

京区
303号機が鳥取県鳥取市で、860号機が広島県福山市でC11-1号機が東京都青梅市青梅鉄道公園で静態保存されている。

* 本機が1963(S38)年頃、福知山機関区に所属し山陰本線で活躍していた当時、僚機としていわゆる「ナメクジ型」D51-6673・77・78号機が配属されており、他に

標準機としてはD51-256・334・527・727・836・838・860・944・1018号機が所属していた。その後各機は転配属された。D51-25号機は兵庫県三田市、860

号機
はその後広島県福山市で静態保存されている。


* 1969(S44)年当時になると同機関区はD51-25・334・463・499・527・682・708・727・836・860・895・944・1018の各機になり、同じく山陰本線を担当する

C57型機4両、舞鶴線担当のC58型機3両、構内作業担当のC11型機3両も配属されていた。その後DL化に伴い各機はさらに転配属、廃車・解体の経過をたどった。上記

以外ではD51-499号機が三重県津市、895号機が奈良県北葛城郡王子町で静態保存されている。









D51-68号機  場所 岩手県岩手郡雫石町丸谷池 小岩井農場内

車暦 1937日立製作所・・広島局・・1948岡山~小郡~1950札鉄局~1955五稜郭~1960滝川~1973追分~1976廃車・保存開始

状態 塗装は良好 外装諸装備・運転室内は鉄格子で遮断 諸計器類完備 室内良好 屋外保存であるが足回りもきれいに整備され、良好な状態で保存されている。後部

    には客車が連結されて全国で唯一残存するSLホテルとして利用されている。 
撮影日2007/09/14

* 再訪してみました。相変わらずきれいに整備された状態でした。  撮影日 2010/05/02

* 動輪やロッド等も黒塗りですので刻印の確認が難しい状態です。左先輪にD5160の刻印が確認できます。D51-60号機は1976年に岩見沢第一機関区

で廃車になっています。1941年以降追分~旭川~名寄~岩見沢第一機関区に配属されていますのでその間の転用でしょうか。 撮影日 2011/10/30

* デフレクター先端カット・コの字手すり(左)装着・LP403大型ライト前後装着 国鉄苗穂工場装着

* 本機が1955(S30)年当時、五稜郭機関区に所属し函館本線で活躍していた頃、僚機にはD51-7・70・368・394・566・575・601・741・872・894号機が所属

していた。同機関区には9600型機8両も配属されていた。その後各機は各地に転配属された。本機以外ではD51-70号機が茨城県つくば市、566号機が北海道赤

平市
9687号機が埼玉県川口市、49671号機が栃木県真岡市で静態保存されている。

* 本機が1973(S48)年当時、滝川機関区に所属し根室本線・歌志内線で活躍していた頃、僚機にはD51-38・95・96・297・397・483・561・578・603・663・68

4・1051・1072・1086・1101・1127号機も所属していた。また19674・49606・49642・59613・59669・59694・69658・69660号機も配属されていた。しかし

、DL化により各機はその後転配属、廃車・解体の経過をたどった。廃車後D51-95号機は北海道上川郡新得町、96号機は群馬県安中市、297号機は北海道滝川

市、397号機は北海道士別市、483号機は長野県安曇野市、561号機は群馬県利根郡川場村、663号機は青森県十和田市、684号機は東京都村山市、10

72号機は神戸市中央区
でそれぞれ静態保存されている。









D51-70号機  場所 茨城県つくば市吾妻4丁目 さくら交通公園内

車暦 1937日立製作所 1937岡山~1950岩見沢~五稜郭~1960小樽築港~1974追分~1976岩見沢 廃車 1977保存開始

状態 塗装はやや退色 後部ライト欠、外枠のみ 他の外装諸装備完備 運転室内諸計器類完備 室内良好 足回りは整備されている。 屋外に屋根・プラットホーム付きで

    保存されており、保存状態は普通である。       
撮影日2007/10/21

 再訪  2009/05/03 親御さんが見守っているとはいえども機関車の上部に自由に登らせているのは少し問題でしょうか・・機関車を知ってもらうのは良いので

すが・・トリム状態でした。

* 再再訪して見ました。前回・前々回とも時間が無く刻印の撮影ができませんでしたが、今回は撮影する事ができました。確認できた範囲では刻印は本機の番

号でしたが、ロッド等も錆びが浮き始めている事と、刻印そのものが小さく薄い為に確認し辛い状況でした。右サイドの撮影は塗装されている事もあり、難しい状態

です。                                                                  撮影日 2010/11/20

* 「コバQ」さんが2015/01に訪問された際の状況です

* デフレクター先端部カット・コの字型先端部手すり(左)・LP403大型ライト前後装着 国鉄苗穂工場改装

* 本機が1955(S30)年当時、五稜郭機関区に所属し函館本線で活躍していた頃、僚機にはD51-7・68・368・394・566・575・601・741・872・894号機が所属し

ていた。同機関区には9600型機8両も配属されていた。その後各機は各地に転配属された。本機以外ではD51-68岩手県岩手郡雫石町、566号機が北海道赤平

市、9687号機が埼玉県川口市、49671号機が栃木県真岡市
で静態保存されている。

* 本機が1973(S48)年当時、小樽築港機関区に所属し函館本線で活躍していた頃、僚機にはD51-54・59・63・64・88・138・193・219・231・287・353・443・

454・465・598・600・662・713・744・756・887・908・916・943・1023・1057・1078・1149号機も所属していた。また、9661・19650・29601・29675・396

12・39615号機・C12-6・38・64・225号機・C62-3号機も配属されており、合計40両という大所帯であった。しかし、DL/電化は直前に迫っており、各機はその後転配

属、廃車・解体の経過をたどった。廃車後、231号機は東京都台東区上野公園、916号機は群馬県前橋市、943号機は静岡県富士市、でそれぞれ静態保存されて

いる。その後、59号機・本機・1149号機は岩見沢第一機関区に移動した。

* 本機が1975(S50)年当時、岩見沢機関区に所属していた頃、僚機にはD51-59・146・165・260・566・684・953・1085・1149号機も所属していた。既に本線

での運用はほとんど無く、全機機関区内で駐機の状態であった。その後全機廃車となった。廃車後、幸運にも全機保存される事になり、本機以外ではD51-59号機は長野

県上伊那郡辰野町、146号機は静岡県静岡市、165号機は富山県南砺市、260号機は富山県滑川市、684号機は東京都東村山市、953号機は北海道虻田郡

豊浦町、1085号機は和歌山県有田郡有田川町、1149号機は滋賀県犬上郡多賀町
で、それぞれ静態保存されている。由縁の薄い当地に本機が保存された経緯は不

詳である。









D51-75号機  場所 新潟県上越市五智6丁目 五智交通公園内

車暦 1938川崎車輌 1938水戸~1948白河~1949宇都宮~1955白河~1958長岡第一~1968酒田~1970新津~1972廃車 1973保存開始

状態 塗装はやや退色 外装諸装備良好(プレートはレプリカ) 運転室内諸計器類完備 左水面計のガラス管が破損 操作・電気系統機器も良好 室内良好 足回りも整

    備され、屋外に屋根付きで保存されており、保存状態は普通である。                      
撮影日2007/09/11

* 再訪してみました。相変わらずの状態で保存されていました。 撮影日 2010/05/01

* 再再訪です。機体全体に退色が目立ち始め、動輪やロッド等にも錆が浮き始めています。そろそろ全体塗装等の整備が必要な状態になっています。 左第四

動輪・右第一動輪に
D51281の刻印があります。D51-281号機は1971年に青森機関区で廃車になっています。廃車後か本機が酒田~新津機関区に配属さ

れていた間に転用されたのでしょうか。また、右従台滑り子装置のモールには
D51260の刻印があります。D51-260号機は1976年に岩見沢第一機関区で廃

車後滑川市で静態保存されています。本機と同時期に酒田~新津機関区に所属していましたので、その間に転用されたのでしょう。 撮影日 2011/10/27

* テンダー重油タンク(1.500リットル)装着 1964・長野工場改装

* 本機が1955(S30)年当時、白河機関区に所属し東北本線で活躍していた頃、僚機にはD51-75・113・194・451・509・580・646・770・816号機が所属してい

た。同機関区にはC12型機3両・C61型機12両も配属されていた。その後各機は各地に転配属された。本機以外ではD51-113号機が青森県三沢市、194号機が島

根県鹿足郡津和野町、451号機が東京都昭島市で、C61-19号機が鹿児島県霧島市
で静態保存されている。


* 本機が1968(S43)年当時、酒田機関区に所属し羽越本線で活躍していた頃、僚機にはD51-22・34・37・63・142・292・778・1002号機も所属していた。同機関

区には9600型機5両・C57型機6両・C58型機3両も配属されていた。1971年にはD51型機は35両と東北地方最大の保有数であったが、その後DL化により、各機はさら

に転配属、廃車・解体の経過をたどった。本機以外ではC57-156号機が島根県益田市で静態保存されている。









D51-86号機  場所 静岡県浜松市西区舘山寺町 フラワーパーク内

車暦 1937鉄道省浜松工場 1937浜松~1940稲沢~1949富山~1965旭川~1969深川~1973廃車 1976保存開始 1981現地移転保存

状態 塗装は良好 清缶剤挿入装置欠 他の外装諸装備・運転室内諸計器類完備 室内良好 メイン・サイドロッド・主軸等の足回りにも油が注され、きれいに整備をされ、

    屋外屋根付きで良好な状態で保存されている。    
撮影日2007/10/23

* 再訪してみました。相変わらずきれいな状態で整備されています。             撮影日  2009/05/06

* デフレクター先端部カット・LP403大型ライト前後装着 国鉄苗穂工場改装

* 本機が1955(S30)年当時、富山機関区に所属し北陸本線で活躍していた頃、僚機にはD51-3・58・86・92・329・606・607・619・624・815・863・877号機が

所属していた。同機関区には9600型機4両・C11型機2両・C51型機4両・C57型機3両・D50型機7両も配属されていた。その後各機は各地に転配属された。本機以外で

D51-607号機が福井県福井市で静態保存されている。

* 本機が1971(S46)年当時、深川機関区に所属し函館本線で活躍していた頃、僚機にはD51-14・62・347・543・7381116号機も所属しており、9600型機9両も

配属されていた。その後各機は転配属、廃車・解体の経過をたどり、廃車後本機以外ではD51-14号機が千葉県流山市で、また39628・49618・59614号機が各

地で静態保存されている。

* 1973(S48)年になると僚機はD51-4・62・105・347・543・1008号機に変更していた。また、9600型機6両とD61型機2両も配属されていた。各機は1973以降

廃車・解体の経過をたどったが、本機以外では、29622号機が新潟県新潟市、49616号機が静岡県榛原郡大井川鉄道千頭駅、59614号機が北海道小樽市、

D61-3号機
が北海道留萌市でそれぞれ静態保存されている。









D51-89号機  場所 愛知県豊橋市大岩町 豊橋総合動植物園内

車暦 1938鉄道省浜松工場 1938稲沢~1944浜松~1948静岡~1949金沢~1962富山~1965金沢~1971廃車・保存開始

状態 塗装は普通 外装諸装備良好(後部プレート?) 運転室内諸計器類完備 室内良好 足回りもきれいに整備され、屋外に屋根付きで保存されており、保存状態は良好

     である。                                                                 撮
影日2007/10/23・2009/04/26

* 入園料を払い機関車に近づいても立ち入り禁止のロープがはってあり、運転室内部は当然ながら前後・右側の撮影すら出来ない状態が続いている。アスベス

ト対策なのかと担当者に聞いても明確な返事が無く、危険防止のためという返事であり、確かに小さい子供は危険であろうが、同施設は保護者同伴が主であり一

般やSLファンには納得しがたい状況である。公共施設での開放展示のあり方に疑問を感じる状況と言える。(何の為に、目的で同所に保存しているのか根本的に

* 一応承諾を得て外から撮影しましたが、相変わらず運転室へは立ち入りできず、公開の予定も無いとの事でした。左デフレクターの独特の切り込みが確認でき

たことが収穫でしょうか。                                              撮影日 2011/02/27

* 本機の特徴は左側デフレクターの先端下部が三角形に切り取られており、珍しい形態となっている。(同じ形態が岡崎市のD51-688号機にも見られる。)

* 本機が1955(S30)年当時、金沢機関区に所属し北陸本線で活躍していた頃、僚機にはD51-169・212・352・522・528・739・823・876・1016号機が所属して

いた。同機関区には8620型機5両・C57型機22両・D50型機2両も配属されていた。その後各機は各地に転配属された。本機以外ではD51-522号機が石川県金沢

市、823号機が愛知県稲沢市、C57-5・46・76・95号機
が各地で静態保存されている。

* 本機が1968(S43)年当時、金沢機関区に所属し北陸本線・七尾線などで活躍していたころ、同機関区には48677・58677D51-323・517・627・736・782・876

の各機も所属していた。その後DL化に伴いさらに各機は転配属・廃車となり静態保存されたのは本機の
みであった。1971(S46)年になると所属蒸気機関車は本機のみとな

り年度末で廃車となり、当地に静態保存された。









D51-95号機  場所 北海道上川郡新得町本通 新得スキー場前


車暦 1938汽車製造 1938松本~1944秋田~1945松本~1954長野~1965新得~釧路~1968滝川~1974廃車・保存開始

状態 塗装は良好 清缶剤挿入装置欠 他の外装諸装備良好 運転室内諸計器類は装着するが、シリンダー・給水用圧力計は文字盤欠 他の計器は針欠 ブレーキ弁欠 

    室内良好 足回りもきれいに整備されて、屋外に屋根付きで保存されており、   保存状態は良好である。        撮影日2007/07/17

* 再訪して見ました。相変わらず良好な状態で保存されていました。                         撮影日 2009/08/13

* 分厚い塗装の為に明確な刻印は僅かでした。左第四動輪のように塗装の下にかなりにの刻印が存在すると思われます。左シリンダー部の前蓋にはD5196

の刻印があります。D51-96号機は1976年に滝川機関区で廃車になりその後群馬県安中市の鐡道文化村で静態保存されています。本機と同時期に滝川機関

区に配属されており、この間に転用されたのでしょう。運転室内の各バルブの用途表示金具まで磨き出しされています。  撮影日2011/07/24

* 長野機関区時代は 長野デフレクターN2型・缶上部に重油タンクを装着していた。北海道到着時に下記に改装

* デフレクター先端カット・コの字手すり(左)先端部装着・LP403大型ライト前後装着 国鉄苗穂工場装着

* D51-95号機の特徴は後部灯の取り付け位置でしょう。通常はテンダー後部中央上端に取り付けられていますが、同機は石炭庫後部隔壁中央上端に取り付けられていま

す。同様の位置に取り付けられている保存機は146・157・159・165・231337・345・349・397・398・444・483・916号機であり、C57-44・57・135・144、C58-

33・82・106・119・139号機にも見られます。これらの各機の共通点は1950以降、北海道の各機関区に配属されており、おそらく国鉄苗穂工場で付け替えられたのでは

ないでしょうか。

* この疑問に対して(やまてつ)さんから、D51型機は苗穂・釧路工場での改装でしょうとのご教示を得ました。(2008/11/9)

* 本機が1957(S32)年当時、長野機関区に所属し信越本線・篠ノ井線等で活躍していた頃、僚機にはD51-96・160・298・315・323・324・338・339・342・347・

359・370・380号機が所属していた。同機関区には8620型機4両・D50型機16両も配属されていた。その後各機は各地に転配属された。本機以外ではD51-96号機が

群馬県安中市、370号機が秋田県秋田市
で静態保存されている。

* 本機が1973(S48)年当時、滝川機関区に所属し根室本線・歌志内線で活躍していた頃、僚機にはD51-38・68・96・297397・483・561・578・603・663・684・

1051・1072・1086・1101・1127号機も所属していた。また19674・49606・49642・59613・59669・59694・69658・69660号機も配属されていた。しかし、D

L化により各機はその後さらに転配属、廃車・解体の経過をたどった。廃車後D51-68岩手県岩手郡雫石町297号機は北海道滝川市、397号機は北海道士別市、

483号機は長野県安曇野市、561号機は群馬県利根郡川場村、663号機は青森県十和田市、684号機は東京都村山市、1072号機は神戸市中央区
でそれぞ

れ静態保存されている。









D51-96号機  場所 群馬県安中市松井田町横川 鉄道文化村


車暦 1938汽車製造 1938松本~1954長野~1965岩見沢~1967長万部~1969滝川~1976廃車 1977保存開始

状態 塗装は普通 外装諸装備・運転室内諸計器類完備 室内良好 足回りもきれいに整備を受け、屋外の展示広場の正面、メインに保存されており、保存状態は良好

     である。                                                                  撮影日2007/10/19・2009/08/16
 
                                                      

* 再再訪しました。前回の写真と併せて再編集しました。先輪は左右が逆に取り付けられていましたがD51231の刻印がありました。D51-231号機は1976

年に追分機関区で廃車後に東京の上野国立科学博物館に静態保存されています。1968年に小樽築港機関区に配属後転用されたのでしょう。左偏心棒軸座ピン

ツバ・右合併テコ軸座ピンツバには
D511086の刻印があります。D51-11086号機は1976年に追分機関区で廃車になっていますが、1967年から滝川機関

区に配属されていますので1975年に追分機関区に移動する間に転用されたのでしょう。また右リターンクランクには
D51593の元印が微かに残っていました。

D51-593号機は1973年に長万部機関区で廃車になっています。1950年に長万部機関区に配属されており、本機が1967年に長万部機関区に配属以降転用

されたのでしょう。                                                                      撮影日 2011/09/24

* デフレクター先端部カット・LP403大型ライト前後装着 国鉄苗穂工場改装 *長野時代は缶上部に重油タンク装着 

* 本機が1955(S30)年当時、長野機関区に所属し信越本線等で活躍していた頃、僚機にはD51-160・323・390・403・405・407・501・550・636・736・782・

785・1026号機が所属していた。同機関区には8620型機4両・D50型機17両も配属されていた。その後各機は各地に転配属された。本機以外ではD51-403号機が

滋賀県栗東市、405号機が千葉県松戸市
で静態保存されている。


* 本機が1973(S48)年当時、滝川機関区に所属し根室本線・歌志内線で活躍していた頃、僚機にはD51-38・68・95・297397・483・561・578・603・663・684

・1051・1072・1086・1101・1127号機も所属していた。また19674・49606・49642・59613・59669・59694・69658・69660号機も配属されていた。しかし、DL

化により各機はその後転配属、廃車・解体の経過をたどった。廃車後D51-68号機は岩手県岩手郡雫石町、95号機は北海道上川郡新得町、297号機は北海道滝

川市、397号機は北海道士別市、483号機は長野県安曇野市、561号機は群馬県利根郡川場村、663号機は青森県十和田市、684号機は東京都村山市、

1072号機は神戸市中央区
でそれぞれ静態保存されている。

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