「SL整備記録 NO-9 大山正風」
C57-44号機整備記録 NO-6
2014/03/06
本日より第二次整備作業を開始しましたが、南館移送後直ちにシートが架けられましたので状況確認が確実に出来ていませんでしたので、シートを少し
除きランボードより上部を確認しました。やはり移送に伴うワイヤーの擦り傷や塗装の剥がれが数か所ありましたが、運転室整備完了段階で手直しする
事にし、先ずは動輪後進(約2回転半)により新しく現れた未整備部位の磨き出しとテンダー間のブレーキホース等の修復を最優先し、終了後運転室内
の整備をする作業行程を作りました。本日は右第二動輪・リターンクランク部の磨き出しを行いました。後進回転によりリターンクランクが動き、完全にビ
ッグエンドの油壺及び刻印や同受金部の刻印が明確に読み取れるようになりました。床作業のため当方の作業は出来ず、明日の作業分と合わせて紹介
いたします。
2014/03/07
本日は鉄道南館の進捗状況の視察に青野勝西条市長が来られました。機体はシートに覆われ右動輪部のみ露出していましたが、TV放送や市広報室
撮影の写真をご覧になっておられ、満面の笑みで「よくぞここまでしていただいた。」とお礼を言われました。整備に当たる者としては苦労が報われる言葉
でした。まだ運転室の整備が残っており整備終了のあかつきには新調される運転席にお座り頂き、各可動部位を動かし機関士の気分を味わって頂きた
いと思います。
昨日は新居浜市の矢野徹氏が特殊なスクレーパーを持参され、粘着力が強く塗装剥がしを使用しても剥がれずどうしたものかと思案していたキャブ後
部の左右窓ガラス外側塗料を削っていただくお手伝いをしていただきました。御礼申し上げます。折角お手伝いいただいても私が手直しするようでは二重
手間であり整備に支障をきたします。矢野氏のようにご自分の技能でお手伝いいただけると大変ありがたいものです。
動輪が2回転半後退した結果、右クロスヘッドはスライドバーのほぼ後端まで移動し、ピストン棒は倍の長さまで引き出され、リターンクランクは市民公
園時より45度右に傾き、ビッグエンドの油壺や受金の刻印が明確に露呈しました。また動輪ボックスの大穴位置が変わったので、各動輪の担バネの後
ろ半分が見えるようになりましたので、再整備・再塗装が必要になりしばらく運転室の整備までに時間がかかりそうです。
次回は2012/03/14の予定です。
2014/03/14
右サイドの新たに露出した各部位のケレンを続けています。左気筒の製造年表記を紹介するのを忘れておりました。右は昭和36年8月でしたが、左は
昭和37年8月で左右とも更に下部に記載があるのですが読み取れません。おそらく製造会社の略称かと思われます。左サイドも露出部分が出ましたが
右サイド程の面積ではありません。クロスヘッドがかなり前に移動し、ピストン棒がかなり入りこんでしまいました。黒塗料をほとんど使い切っていますの
でので残りの塗料で塗りましたが、動輪ボス等の磨き出しは終了しておりません。左第一動輪担バネバネ釣りの外側に、R2 C5744の刻印がありました。
次回は2014/03/21の予定です。
2014/03/22
先週で動輪・ロッド等の再整備・塗装は一応終了しましたが、部分的な手直しを続行しております。シャーシ内部のブレーキシリンダーには両方とも製造
番号があるのは確認しておりましたが、他の整備に追われ紹介できておりませんでした。左側は手触りの感触のみでしたが、右側には254X250の製造
番号があります。次に作業としては左右のシリンダー被の上下扉内(特に左側はプラットホームの関係で常時開放の予定)の再整備を残しています。17
日(月)からは運転室内右側(助手席)から再ケレン・銅管等の再磨き出しを開始しました。今までは外装中心でしたがやっと運転席内部の細部を確認し
ながら整備する事ができます。
水撒きの二子三方コックハンドルの使用表示板も塗装の下から現れました。前方ハンドルは欠損していますが後方ハンドルは可動状態です。制動弁脚
台の製造番号プレートは欠損していますが、その下部に235の刻印さらに脚台基部の番号を示すNO272・シ13.9の表示プレートが有ります。また下部に
NH NO653 NO33041 シ33.7?の刻印が残存しています。
昨日は地元愛媛のあいTVが取材に来られました。親局(毎日放送)の西日本の鉄道関連の番組で放送との事で、C57-44号機も西日本地域に紹介さ
れる事になり鉄道南館の存在が示される事になり、一人でも多くの方のご来訪が望まれます。今日は隣(中央)にキハ65が入館しましたが未公開段階なの
で写真は後日紹介します。明日はDEが入館の予定です。 次回は2014/03/30の予定です。
2014/03/30
鉄道南館に本機が移転後、館内で作業をしている間に季節は春を迎えました。昨日松山平野部は桜が満開との報道がありました。自宅の西隣の日尾
八幡社の桜も、東隣の49番札所の浄土寺の桜も満開で咲き誇っています。毎日松山から通う道筋は国道11号線ですが桜の名所(桜三里・松瀬川~
湯谷口)として知られています。現在は東温市則之内から河之内トンネル経由の11号線ですが、旧11号線(桜三里)は東温市松瀬川から桧皮峠を越
え土谷地区で新11号線と合流し、西条方面へと続きます。国道11号線が改修されたのは1957(昭和32)年から7年の歳月を費やし、中山川沿いの
道路から上部の崖に新しく付け替えられました。旧11号線沿いには桜三里の名の如く多くの桜があり、樹齢100年を超す古木もありました。(現在も源
太桜があります)道路改修に伴い多くの桜が川沿いの路肩や山側の傾斜面に植樹されました。現在、新11号線沿いには大小・数種の桜が約300本あ
り、山間部ですので2~3分咲きの状態ですがこれからしばらくは桜を楽しみながらの西条通いです。
左右のシリンダー被内部の整備が終了し、運転室内の整備を本格的に始めました。天井部の再ケレンと銅管・細管の磨き出しを継続中です。まだ手付
かずだった各警報押しボタンの確認と整備も始めました。本日は自宅に地元あいTVが取材に来られ、テンダーライト・水面計・各バルブの整備等を撮影
されました。南館での作業分を合わせて05/06に西日本8局特番でAM9:55~の中で放送されるそうです。 次回は2014/04/06の予定です。
2014/04/06
毎日桜吹雪の桜三里を越えて西条市へ通っています。まず、先に触れた源太桜について紹介します。旧国道11号線(桜三里)は明治以降西条市の
所在する東予地域と松山市の所在する中予地域を結ぶ大動脈ですが、江戸時代は中山川対岸に讃岐(金毘羅)街道がありました。街道といっても幅
2m足らずの山道ですが、源太桜はこの街道の斜面に二本あり、樹齢は200年を越していると言われています。現在も整備保存されて毎年多くの方が
開花と同時に訪れています。西の第一桜はやや白く東の第二桜はピンク色をしており対照的です。
さて、運転室内の天井部の再ケレン・銅管・銅細管・蒸気分配箱のバルブ基部の磨き出しは終了し、焚き口炉・制動弁脚台・逆転ハンドル等のケレン
をしています。サンダー等の使用を極力避けて、金槌による打刻で油膜等の密着部を剥がす作業ですのでかなり時間を費やしています。伊藤椅子製作
所に依頼しています運転席・助手席の椅子・背もたれの木枠ができたという連絡をいただき見せていただきました。しっかりした木枠ができており完成が
待たれます。肘あても製作をお願いしております。 次回は2014/04/13の予定です。
2014/04/13
先週から運転室内の再ケレンをしていますが、ブレーキ制動脚台・加減弁テコ・逆転機(ハンドル)の細部にこびり付いている油膜粉塵塊の除去に時
間を費やしています。何とか叩き・削り落し、運転室内の水洗いを行い一応作業終了しました。来週から塗装作業に入る予定です。ところで運転室後部
左右壁の室内色塗料を叩き落していますと下から下地塗料で書かれた文字が出てきました。室内塗装が苗穂工場と推定すればこれはさらに遡り、仙
台機関区(盛岡工場)あるいは尾久機関区(大宮工場)で書かれたものでしょうか?左側はテンダー左の表示板と同じですが、右側はテンダーに表示
板が無く灰の次が注なのか油なのか明確ではありません。ご存じの方がいらっしゃいましたらご教示願います。次回は2014/04/20の予定です。
2014/04/20
今週は運転室内の仕上げと機体本体上部を覆っていたシートをDE101号機に掛け替えたので整備の都合で全て除去しました。移送によるワイヤ傷
や擦り傷の修復作業を続けました。テンダー後部左側の警告板を大宮の135号機同様に塗り替えました。警告板(通称・ネズミ返し)を付けているのは
C57型保存機の中では本機・57・135・144号機の岩見沢機関区配属車のみです。各保存機のなかではD51型機に多く取り付けられており、その
大半が苗穂・釧路工場管轄下の各機関区配属車に見られます。来週は運転室内の各機器や配管・火室後板・焚き口戸等の塗装を完了したいと思いま
す。 次回は2014/4/27の予定です。
2014/04/27
今週も運転室内の塗装仕上げをしました。電気系統の配管(黒)と各機器(緑)の塗り分け、制動脚台の塗装、蒸気分配箱の塗装、上部各圧力計取り
付け板の設置、ブレーキ・空気溜圧力計取り付け板の設置、両水面計の芯管(水入り)及び外カバーの取り付け、床部の塗装及びビニールカバー装着、
前方左右明り窓ガラスの装着、運転室左右「岩」名札仮装着などをしました。(安全面からイベント時以外はレプリカを装着します。)
運転室内の各計器・コック等について整備の観点から確認しておきたいと思います。本機が当地(西条市民公園)に静態保存された1976年当時の
運転室内は完全装備の状態であったと思われます。しかし、静態保存からしばらくして運転室内の各計器類の大半が盗難により欠除、あるいは破壊・
破損状態にあったと思われます。そこで西条市は旧国鉄多度津工場に依頼し、機体各部の可動する全ての部位を溶接し、運転室への侵入を防ぐため
に左右の窓及び後部開放部に鉄格子を取り付けこれ以上の盗難を防ぐ措置を取ったと思われます。25kg圧力計に多工の文字が微かに残存している
ことから一応計器類は再び装着されたと推定されます。しかし、それらも今日に至るまでに全て破壊・破損され無残な状態になっていたことは既に紹介
した通りですが、改めて状況を記述しておきます。
速度計・・・ガラス・針欠損 ブレーキ・空気溜圧力計・・・ガラス・針欠損・本体破損 作用コックハンドル・・・欠損 砂まきハンドル・・・上(装着
するが鉄製、本来は砲金製)、下は欠損 単独ブレーキハンドル・・・装着するも57型機仕様とは異なる(多度津工) 自動ブレーキハンドル・・・装着
缶圧力計25kg・・・ガラス・針欠損(多工文字あり) シリンダー圧力計25kg・・・ガラス・針欠損 給水ポンプ圧力計25kg・・・欠損 暖房用圧力
計10~15kg・・・欠損 両水面計・・・両芯管欠損、両水面計カバー(ガラス破損)左はD51仕様、右はC58仕様で多度津工場溶接装着(いずれも上
部抑えボルト、上下取り付けボルト欠損) ATS警報ランプ・・・欠損
これらの完全復元装着を連休明けを目途に作業する予定です。手始めに速度計と両水面計の復元をしてみました。ボイラーに水は無いのですが実機
の如く芯管に水を入れて見ました。 次回は2014/05/04の予定です。
*2014/05/04
運転室内の整備も大詰めを迎えました。05/02日には東京から「やまてつ」氏が来訪され、03日には岐阜県から「春日井のツバメ」氏が来訪され今後
の整備環境等についてご指南をいただきました。遠路はるばるお越しいただき有り難うございました。作業的には逆転ハンドル同様加減弁テコも磨き出し
処理をしました。
また焚き口炉は運転時には高熱で焼け変色します。また内部に石炭の燃焼ガラが存在しますので、リアルな表現として赤茶けた感じをそのまま出してア
クリル処理をしました。明日は蒸気分配箱のミニプレートを付けようかと算段しています。明日追加紹介いたします。なお、07で運転室内の整備は一応
終了を迎え、各操作系統機器や各計器を取り付け西条市当局に作業終了報告をするとともに、報道各社に発表する予定にしております。
次回は2014/05/07の予定です。
*2014/05/07
本日は運転室内の各計器類・操作系統機器を全て取り付け運転室内の整備完了を迎えました。担当する宮竹都市整備課長・柳原観光物産課長に最
終報告をし点検確認をしていただきました。また今後の一般公開について安全面やセキュリティの問題点等に関して意見交換を行いました。報道各社も
取材に来られ完了した運転室内を撮影されました。午後からは鉄道館が定休日なのを利用し尾崎館長や二人の女子職員の方にSLの基本事項・蒸気機
関の仕組みと部位名称・北海道型C57の特色・本機の他に例を見ない特徴等・運転室内の計器類の名称とその操作・機関車を動かすまでの手順・発車
~制動の仕組み等を実際に動かして学習していただきました。
複数のSLやその他の車両を保有展示する鉄道館は北から小樽総合博物館・大宮鉄道博物館・青梅鉄道公園・名古屋リニア鉄道博物館・梅小路蒸気
機関車館(現・京都鉄道博物館)・大阪市交通科学博物館(閉館)・北九州鉄道博物館が存在しますが、今回南館が完成しますとC57-44・キハ65-34
・DE101・DF501・新幹線0系先頭部を保有する鉄道館になります。しかし、小樽・青梅・京博は自由に運転室に入り触れるSL車両を設定しております
が、その部位は限られています。また、その他の館のSL車両は運転室への立ち入りは元より写真撮影すら制限されている事もあり、該当機の説明や部
位名称の表示も無く、係員に聞いても資料室で自分で学習するシステムであり、少なくとも人に優しい展示・説明とは程遠い現状でありSLファンには不評
です。
南館では本機はセキュリティの関係で普段はプラ板で仕切る予定ですが、イベント時等では自由に立ち入り各計器類を触り操作できる展示を目指してい
ます。また係員が直接説明したり疑問に答える方法で来館者に対応します。係の女性職員が直接応対し説明や質問に応じる「開かれた、人に優しい鉄道
館」を目指して目下研修中であり、そのお手伝いをさせていただきました。
整備作業は運転室内が終了し、テンダー物入れやATS計器盤等の整備(整備というより清掃と塗装)を残すのと、塗装ムラの再塗装やデフからランボー
ドにかけての「架線注意」の鎖付き表示の作成等を残すのみで、今週中に一応作業は区切りをつけ自宅での部品等の整備作業になります。
次回は2014/05/11の予定です。
* 取り付けた計器類は即日取り外して鉄道館に保管してあります。なお、南館は既に防犯カメラ・動態感知センサーが稼動しております事を付記し
ておきます。
* 2014/05/10
テンダー前部両サイドの物入れの再整備と左側上部のATS受信装置関係の塗装と透明アクリルカバーを付けました。ランボード最先端の両側に架線
注意の表示板を付けました。昔の44号機に装着写真が有るのですが、大きさが判然としませんのでタービン発電機の個所にある表示板と同じ大きさに
作成して取り付けました。南館移送後予定していた整備活動は一応終了しましたが、自宅での標識灯やテンダーライトの整備を続けます。15日からは別
件で松山を離れますが、06/13~14には点検整備に戻る予定です。 次回は2014/06/14の予定です。
*2014/06/13
整備がほぼ終了段階になりましたので、現在までに判明している刻印・製造番号、各機器のプレート表示の内容を一覧表にしましたので紹介しておきます。
C57-44号機刻印等一覧表
場所 | 部 位 等 | 刻 印 等 | 備 考 |
前自動連結器 | 上部座 | 42-10 2-349 | |
前自動連結器 | 下部座 | シ43-6 8-102 | |
前自動連結器 | ナックルピン | Y-188 | 製造時部品番号か 1938三菱重工神戸造船所 |
前自動連結器 | 胴上部 | E6722PK | 製造時部品番号か 1938三菱重工神戸造船所 |
缶 | 前燈LP-403 | プレート | 製造番号842 製造年38-9 森尾電機KK |
缶 | タービン発電機 | プレート | タービン発電機 NO350189 年月35 9 三鷹車両電機製作所 |
缶 | ATS発電機 | プレート | ATS発電機 148136 番号8792 年月39 6三鷹車両電機製作所 |
缶 | 缶逆止弁 | NH43・3 | |
シャーシー内 | 右ブレーキシリンダー | 254X250 | 三菱マーク |
左サイド | 排障器アーム | C5744 | 溶接棒による表示 |
左サイド | 蒸気室前蓋 | LD51243 | 1939大宮~1944広島 広島配置前に大宮工場で |
左サイド | 第一先輪 | L1 C5744 | |
左サイド | 第一先輪・輪 | (NH)シ45-Z(2?) | 岩見沢移動後装着 苗穂工場で |
左サイド | 尻棒案内支え | E442 | 製造時部品番号 1938三菱重工神戸造船所 |
左サイド | 気筒 | 昭和37年8月 | |
左サイド | 弁心棒案内 | L C57544 | |
左サイド | 弁心棒案内油壺 | L C57544 | |
左サイド | 結びリンク | LC5744 | |
左サイド | 合併テコ | LC5744 | |
左サイド | 合併テコピンツバ | L1 C5744 | |
左サイド | ラジアスロッド | LC5744 | |
左サイド | ラジアスロッド ピンツバ | L3 C5744 | |
左サイド | クロスヘッド コッター | L C57544 | |
左サイド | クロスヘッド ソケット | L C57544 | 他に32929 KYの刻印 製造番号か? |
左サイド | スモールエンド 軸ツバ | L C57544 | |
左サイド | 第二先輪 | L2 C5744 | |
左サイド | 第二先輪軸ツバ | シ15-1 | 他にOM 52 72Tの刻印あり |
左サイド | 第一動輪 | L1 C5744 | |
左サイド | 第一動輪軸ツバ | シ41-12 | 他にTM9815-A8の刻印あり |
左サイド | 第一動輪軸箱軸箱守控 | L1 C5744 | |
左サイド | 第一動輪担バネ釣り外側 | R2 C5744 | |
左サイド | 第一動輪担バネ左前 | R1 C5744 | 左右が入れ替え |
左サイド | 第一動輪左軸箱クサビ | L1 C5744 | シャーシ内部砲金製 |
左サイド | 第一動輪左担バネ鞍下部 | C3 S1659 | *外側鞍下部 |
左サイド | 第一動輪左担バネ鞍上部 | NH 46-2 | *内側鞍上部 昭和46-2に苗穂工場で |
左サイド | 第一動輪左担バネ鞍上部 | C42 HN37-11 | *外側鞍上部 |
左サイド | 第一動輪担バネ左釣りリンク | L5 C57161 | 1942東京局~ 本機が1947仙台移動までの間に 大宮工場で |
左サイド | 第一サイドロッド 油壷 | C5744 | 他にTT検の刻印あり |
左サイド | 第一サイドロッド 軸ツバ | L1 C5744 | |
左サイド | 加減リンク下部 | L C57544 | |
左サイド | 逆転軸腕中軸軸座 | L C57544 | |
左サイド | 釣りリンク | L C57544 | 他にTT検の刻印あり |
左サイド | 釣りリンク腕 ピンツバ | L4 C5744 | |
左サイド | エキセントリックロッド | C57?? | |
左サイド | 第二動輪 | L2 C5744 | |
左サイド | 第二動輪軸ツバ | シ37-9 | 他に37E1115-5の刻印あり |
左サイド | 第二動輪軸箱軸箱守控 | L2 C5744 | |
左サイド | 第二動輪担バネ左後 | L4 C5744 | |
左サイド | 第二動輪担バネ左前 | L3 C5744 | |
左サイド | 第二動輪左軸箱クサビ | L2 C5744 | シャーシ内部砲金製 |
左サイド | 第二動輪左担バネ鞍上部 | NH 45-6 | さらに上部にNH41-11 昭和41・45に苗穂工場で |
左サイド | 第二動輪左担バネ鞍上部 | C305 36-5 | *外側鞍上部 |
左サイド | ビッグエンド受金 | LC5744 | |
左サイド | ビッグエンドクサビ | LC5744 | |
左サイド | メインロッド | NN 38 7 | 他にC57 23.1の刻印あり |
左サイド | メインロッドビッグエンド油壷 | C5744 | |
左サイド | リターンクランク | LC5744 | C57104の元印あり 1958年以降転用 苗穂工場で |
左サイド | 第二サイドロッド | 検シ13 | 製造時のままか? |
左サイド | 第二サイドロッド | シ35・11 | 他にバネ状3回転の珍しい刻印がある製造所のマークか? |
左サイド | 第二サイドロッド 油壷 | LC5744 | 他にTT検の刻印あり |
左サイド | 第一空気溜め前部 | LF LF | 大小の刻み文字 |
左サイド | 第三動輪 | L3 C5744 | 末尾4の下に元印あり 3?5? 右第三動輪で確認 |
左サイド | 第三動輪軸ツバ | シ37-9 | 他に37E1850-15の刻印あり |
左サイド | 第三動輪軸箱軸箱守控 | L3 C5744 | |
左サイド | 第三動輪左軸箱クサビ | L3 C5744 | シャーシ内部砲金製 |
左サイド | 第三動輪左担バネ鞍上部 | NH 46-3 | 他にC49 C31-6 40-11Z等の刻印あり |
左サイド | 第三動輪左担バネ釣り | L3 C5744 | |
左サイド | コンプレッサー高圧部壁 | NH67 | NH(苗穂)1967を示すのか、プレート以外に10-35 |
左サイド | 油ポンプ | プレート | 製造番号613 製造年月昭和34年12月 |
左サイド | 従輪釣合梁受イコライザー | L C57544 | |
左サイド | 従台車バネ守 | L C57544 | |
左サイド | 従台車梁 | NH? 0219 | |
左サイド | 従輪・軸ツバ | D5198 | 1959岩見沢~1972廃車 1959以降苗穂工場で |
左サイド | 分配弁箱安全弁 | 50・7・25NH | 同様に整備を伺える貴重な資料 |
左サイド | 分配弁箱作用弁体基部 | 50・9・28NH | 廃車になる半年前の苗穂工場での点検記録 貴重な歴史 |
右サイド | 排障器アーム | C5744 | 溶接棒による表示 |
右サイド | 蒸気室弁心棒覆い | LD51?67 | 367・1940函館~1973岩見沢一 467・1967深川~1969岩見沢一 |
右サイド | 気筒 | 昭和36年8月 | 1961-8苗穂工場で |
右サイド | 第一先輪 | R1 C5744 | |
右サイド | 第一先輪 軸ツバ | シ34-10 ?? | |
右サイド | 弁心棒案内 | R C5744 | |
右サイド | 弁心棒案内油壺 | R C5744 | |
右サイド | 合併テコ | R C5744 | |
右サイド | 合併テコ ピンツバ | R1C5744 | |
右サイド | 結びリンク | R C5744 | |
右サイド | 第二先輪 | R2 C5744 | |
右サイド | 第二先輪軸ツバ | 53 73T | |
右サイド | ラジアスロッド | R C5744 | 他にTT検の刻印あり |
右サイド | ラジアスロッド ピンツバ | R3C5744 | |
右サイド | クロスヘッド コッター | R C5744 | |
右サイド | クロスヘッド ソケット | R C5744 | |
右サイド | スモールエンド 軸ツバ | R C5744 | |
右サイド | 第一動輪 | R1 C5744 | |
右サイド | 第一動輪軸ツバ | シ42-6 | 他にNH534の刻印あり |
右サイド | 第一動輪軸箱軸箱守控 | R1 C5744 | |
右サイド | 第一動輪担バネ右前 | L1 C5744 | 左右が入れ替え |
右サイド | 第一動輪右軸箱クサビ | R1 C5744 | シャーシ内部砲金製 |
右サイド | 第一動輪右担バネ鞍上部 | C10S 121 | 他にOM シ10-2Z 刻印が重なり下は判読不能 |
右サイド | 第一動輪担バネ右釣りリンク | L4 C5744 | |
右サイド | スライドバー 後端 | 37 2 41 | 他に2 220386の刻印 |
右サイド | 第一サイドロッド 軸ツバ | R1C5744 | 2か所同刻印 |
右サイド | 加減リンク下部 | R C5744 | |
右サイド | エキセントリックロッド | R C5744 元印あり | D51202 D51202・・1938追分~1970富良野 苗穂工場で |
右サイド | エキセントリックロッド 油壷 | R C5744 | |
右サイド | エキセントリックロッドピンツバ | R5 D51915 | D51915 D51915・・1964旭川~1976岩見沢一 苗穂工場で |
右サイド | 釣りリンク | R C5744 | TTの刻印 |
右サイド | 釣りリンク腕 ピンツバ | R4C5744 | |
右サイド | メインロッド | HM 36 6 | 他にC57 C61 27の刻印あり |
右サイド | 第二動輪 | R2 C5744 | |
右サイド | 第二動輪軸ツバ | シ38-4 | 他にNH1101の刻印あり 軸ツバ連番は非常に珍しい |
右サイド | 第二動輪軸箱軸箱守控 | R2 C5744 | |
右サイド | 第二動輪右軸箱クサビ | R2 C5744 | シャーシ内部砲金製 |
右サイド | 第二動輪右担バネ鞍上部 | NH 46-3 | さらに95 221 1 40-11Zの刻印等がある |
右サイド | ビッグエンド 油壷 | R C5744 | |
右サイド | ビッグエンド 受金 | R C5744 シ46 3 | |
右サイド | ビッグエンド クサビ | R C5744 | |
右サイド | リターンクランク | R C5744 元印有り | C5769と判読するが本機との接点が無い。さらにC57-104 |
右サイド | 第二サイドロッド | 検シ13 | 製造時のままか? |
右サイド | 第二サイドロッド 油壷 | R C5744 | 他にTT検の刻印あり |
右サイド | 第二サイドロッド 軸ツバ | R3C5744 | 2か所同刻印 |
右サイド | 第三動輪 | R3 C5744 元印5 | C5745 C5745・・1938東京管内~1954宇都宮 大宮工場で |
右サイド | 第三動輪軸ツバ | シ38-4 | 他にNH1102の刻印あり 軸ツバ連番は非常に珍しい |
右サイド | 第三動輪軸箱軸箱守控 | R3 C5744 | |
右サイド | 第三動輪右軸箱クサビ | R3 C5744 | シャーシ内部砲金製 |
右サイド | 第三動輪右担バネ鞍上部 | NH 46-3 | |
右サイド | 従台車バネ守 | R C5744 | |
右サイド | 従輪・軸ツバ | R36961・シ12-7 | 製造番号であり、年号から本機製造時か? |
右サイド | スタビライザー | P1639-38 12-9 | |
右サイド | 油ポンプ | プレート | 製造番号375 製造年月昭和37年10月三輪精機株式会社 |
右サイド | 油ポンプ上蓋 | LE69511 | |
キャブ | キャブATS S型接続箱B | プレート | NO438682 形式JSXB-62 昭和38年11月 京三製作所 |
キャブ | 制動弁脚台 | NH NO653 | 他にNO330411 33、7の刻印 |
キャブ | 制動弁脚台 カムスイッチ | プレート | 製造番号?470 昭和40年8月 日本エアブレーキKK |
キャブ | 発電機切換え箱 SH押し | プレート | 製造番号94 製造年月39,2 三信電機製作所 |
キャブ | 車内警報確認押しボタン | プレート | 488183形式 昭和39年6月 京三製作所 |
キャブ | 燈火制御盤押しスイッチ | プレート | 形式記号SH209 製造番号? 製作年月42,3 窪田製作所 |
キャブ | 運転席前回転窓モーター | プレート | |
テンダー | テンダー左第一従輪軸ツバ | シ46-1 | |
テンダー | テンダー左第二従輪軸ツバ | シ40-6 | 他に12 40K435-28Mの部品番号 |
テンダー | テンダー左第三従輪軸ツバ | シ18-7 | 他に45441 400-50 シ18-9 K2の刻印あり |
テンダー | テンダー左第四従輪軸ツバ | シ43-10 | 他に12 43K1003-23Tの部品番号 |
テンダー | テンダーATS型切換スイッチ | プレート | NO558553 形式JSS2-64 昭和40年1月 京三製作所 |
テンダー | テンダーATSS型接続箱A | プレート | NO462577 形式JSXA-62 昭和39年2月 京三製作所 |
テンダー | S型車内警報受信器 | プレート | NO436215 形式JSR-62 昭和38年7月 京三製作所 |
テンダー | ATS-S型車上子接続箱 | プレート | NO?2?5 形式JSXC-64 昭和?年?月 京三製作所 |
テンダー | S型車上子接続箱 | プレート | NO460565 形式JXSC-62 昭和39年1月 京三製作所 |
後自動連結器 | 連結器胴上部 | NO239 | |
後自動連結器 | ナックル上部 | シ40-7 | 他にM55293の刻印 |
*57-44号機照明器具プレート表示一覧表
部位等 | 形式等 | 製作番号 | 製作年月 | 製作所 | 備考 | |
機関車標識灯 | 前・左 | 20 | 46・7 | 白光電器工業株式会社 | タキ-滝川機関区 | 後補 |
機関車標識灯 | 前・右 | 791 | 45・11 | 白光電器工業株式会社 | 後補 | |
機関車標識灯 | 後・左 | 459 | 45・3 | 白光電器工業株式会社 | 苫機-苫小牧機関区 | 後補 |
機関車標識灯 | 後・右 | ーー | 40・6 | 白光舎工業株式会社 | 後補 | |
前照灯 | LP403 | 342 | 38・9 | 森尾電機工業株式会社 | ||
テンダー後灯 | LP403 | 3642 | 31・12 | 小糸製作所 | 後補 |
1カ月ぶりの整備作業ですが。自宅で整備していた前後の機関車標識灯を取り付けました。テンダー標識灯は100V対応に変換しております。ライト類
で残すはテンダー後部灯のみで、岩見沢から送っていただいたLP42本体と本機に残存していたLP42の外側・脚をそれぞれ修復し合体させております
が、新たに岩見沢市の嶋田様より主灯と同じLP403を送って頂きました。雪除けフードとぎりぎりの寸法なので脚部分を調整して取り付けたいと作業をし
ております。岩見沢最後の各C57型機はいずれも主灯と同じLP403がテンダー灯に使われており、本機は静態保存時にLP42に交換された模様です。
上手く取りつけられたら、主灯・副灯・テンダー後灯・前後左右の標識灯と全て岩見沢機関区時代の復元となります。なお、主灯・後灯も今後の展示の在
り方から100V・LED対応に改造いたします。
館内外の付帯工事が続行しておりその粉塵で機体が白く汚れ、さらに鳩の糞害に悩まされておりますが、07/20のオープンまでには両者とも解決し、
奇麗な機体をお目にかけたいと思います。
*2014/06/14
西条市内の伊藤椅子製作所にお願いして製作していただいていた。両座席・背もたれ・肘当てが完成し取り付けました。岩見沢市のC57-144号機
の採寸通りに出来上がっており、昔の生地に相当する材質を選んで丁寧に製作していただき運転室が落ち着いた雰囲気になりました。
*2014/06/29
西条鉄道文化館(南館)のオープンと記念行事のポスターをいただきました。当日はAM10:00~南館で開会行事があり、11:00には開場の予定です。
私も終日来られた皆様方への説明と御案内を運転室内外でする事にしております。小中学校も夏休みに入り多くの皆様の御来場をお待ちしております。
また、午後からは近くの西条国際ホテルで記念シンポジウムも開催されますので併せて御案内いたします。テンダー後灯LP403の整備が終わりました
ので次回整備までに取り付けたいと思います。テンダー石炭室後壁中央の上部を切り取り雪除けフードを被せた後灯は北海道型C57型機に見られる特徴
で苗穂・釧路工場での改造と思われます。岩見沢機関区最後の5両(38号機は解体のため確認できませんが)はこの形態であり、他に186号機(小金井
市)・201号機(旭川市)にも見られます。なお、D51型機の北海道型にも見られますが、雪除けフードの形態が異なります。 次回2014/07/未定
* 2014/07/10
44号機公式サイドとプラットホームの隙間の転落防止のためのステンレス・強化透明プラの手すりが完成していました。外にはフリーゲージトレインが
本機の前に到着し開館の体制が整いつつあります。セキュリティが万全な状態になったので、前照灯のガラス・LED球の取り付け・テンダー後灯の設置
を行いました。
照明関係は運転席の100VスイッチONで前照灯・運転室内照明灯・火室内照明灯・テンダー標識灯(赤色)が点灯し、切換えスイッチでテンダー後灯
が点灯するようにしております。オープン時には中光色のLED球を付けたいと思います。 次回2014/07/未定
*今回、本機の整備にあたり特に岩見沢市の嶋田正樹氏より数々の部品を寄付していただきました。嶋田氏の父上嶋田紀明氏は岩見沢第一機関区の
検修係をされており当時の各SLに深く関与されておられ、特に1988年のC62-3号機の復活運転には大きく寄与・貢献をされました。また、各機が廃車
後もいずれ必要になるかと思われ部品を収蔵されておられたそうで、お父上の意思を思われ今回本機の為に提供していただきました。整備に当たる者と
しても、四国地域では全く入手が困難な部品であり、ここに改めて厚く御礼申し上げます。御提供頂きました各部品等の大半は44号機の整備充実のため
に使用させていただきました。その他の部品は鉄道館において展示収蔵する事になっております。
以下の部品が嶋田氏より御提供いただいたものです。「前照灯LP403用ガラス・電球、テンダー灯LP42一式(展示)、同LP403一式、砂まきハンドル、
水面計芯管、蒸気箱各ミニプレート、架線注意ステッカー、岩見沢機関区名札(岩)、国鉄技術職帽子(子供用)、44号機走行写真パネル。
* 2014/07/11
フリーゲージトレイン・第二次試験車両(GCT01-201)が到着し、南館の車輛が勢ぞろいしました。各機は最後の整備を行い、オープンに備えます。本
機も館内外の付帯工事の粉塵で白くなっており13日から高圧洗浄を行い、最後の塗装仕上げと各部位の表示・総点検をしてオープンを待ちます。7月20
日には開会行事と記念シンポジウムもあります。一人でも多くの御来館をお待ちしております。 次回2014/07/20
* 2014/07/19
いよいよオープン1日前となりました。最後の点検をいたしました。入館の後進で左右の動輪・ロッド等の位置に変化が有った事は以前にお知らせしまし
たが、整備の再確認で新たに元印が確認できました。左リターンクランクには本機の刻印が存在しますが、その上部には多くの打刻傷が存在しています。
エキセントリック・ロッドと重なっていたので作業が後回しになっていたのですが、最後の研磨で薄く線の細いC57104の刻印が認められました。C57-
104号機は1974年に岩見沢第一機関区で廃車になっていますが、1955年から小樽築港・苗穂・岩見沢第一機関区に所属しており、その間に苗穂工
場で転用されたのでしょう。これでリターンクランクは左右とも転用されていた事になります。
岩見沢市の嶋田正樹氏から提供頂きました44号機走行写真(副灯も点灯)をキャブ右入口上部に掲げました。また、左入口上部の全般検査入れには
、分配弁に残るS50.9.28NHの白文字から逆算して中間検査(A.B)・全般検査の日程を想定し復元してみました。明日はAM10から開会行事があり
AM11時には一般公開の予定です。多くの方々が来館される事を楽しみにお待ちしております。 次回2014/07/20
* 2014/07/20
本日、無事四国鉄道館南館はオープンいたしました。44号機の右前には松山市の井出氏より寄贈された1/8スケールのミニSLC57-3号機が展示さ
れています。3号機と44号機は1958年~1964年までの間小樽築港機関区で同僚機として函館本線で活動していました。これも奇遇であり当時の活躍
の歴史の一面を知ることができます。AM10時の開会式前にテープカットがあり、多数の御来賓をお迎えし開会行事がありました。私ごとで誠に僭越では
ありますが、44号機の整備に貢献した事で「青野勝西条市長」様より感謝状を頂戴いたしました。思えば2013/10/23日以来、44号機の整備に携わっ
される方々とお掃除・勉強会をさせて頂く事で今後も44号機と関わって参る所存です。C57-44号機に関してましては特別な事が発生しない限り、本日で
了したいと考えております。
今回の44号機の整備において岩見沢市の嶋田正樹氏を始め岩見沢市の方々、日本各地の整備仲間・私の教員時代の同僚・教え子、西条市民の皆様
方には大変お世話になりました。改めて御礼申し上げます。有り難うございました。また、このHPをご覧いただいた皆様にも御礼申し上げます。
さて、C57-44号機については一応終わらせていただきますが、9/1からは私の生まれた内子町の内子駅前に静態保存されているC12-231号機の
整備をさせていただきますので「C12-231号機整備記録」で再びお目にかかるかと存じます。 C12-231号機整備記録1へ
* 本年度最後のC57(シゴナナ)プラスの会も無事終了いたしました。2サイクル8回の実施で合計110名余のSLファンの皆さんが参加されました。殆
どがお子さん連れのご参加でした。最後の3月8日にはテンダー内に入ってもらいました。全国465両余りの静態保存機の中でテンダー内に入れる機関
車は本機だけです。 来年度も引き続きシゴナナプラスは開催いたしますが、私が現在広島県三次市の86450号機の整備と下松市のD51-592号機
に関わっておりますので、回数を減らして実施いたします。4月・6月・8月・10月・12月の第二日曜日午後1:00より行います。来年度は機関助士と機関
士の発車~停止に至る動作を運転室内のあらゆる機器に直接触り操作していただく設定にしております。詳しくは四国鉄道館のブログ等に掲載いたします
のでご覧くださいませ。動態機やシュミレーションのような環境ではありませんが、運転室内は全て可動状態に再整備(逆転ハンドルも前後進フルギアまで
回転)しておりますので、体験して頂ければと思います。 2015/03/09
* 西条鉄道館南館が開館して一年が経過しました。この一年間で約5万7千人の方々が来館されました。その間数々のイベントが開催され私のC57プラ
スの会も回数は減らしておりますが、継続して開催しております。さる7月20日には新潟市新津鉄道資料館殿姉妹館提携の行事も行われました。さて現在
は1976年5月14日に本機が伊予西条駅に回送到着した際に越智登志正氏が撮影されておられた貴重な写真の公開展示が行われています。その数枚
の写真から全検検査に関する新しい事実が判明しましたので紹介いたします。
到着時の左札差し下部には46・3苗穂工の白文字が記載されています。本機が市民公園に移転し静態保存された段階では、若干の化粧直しが行われこ
の記載は消えておりました。私が撮影した整備前の確認写真では痕跡も見当たりませんでしたが、整備段階で同部位に42・5がさらに下に38・4が判読さ
れましたので、4年毎の全般検査が確実に苗穂工場で実施されていたことが判明しました。上書き、あるいは消されるケースが多くこのように確認できたの
も珍しいかと思われます。到着時の写真と併せて紹介いたします。 2015/08/10
*その後の整備状況について
灯火に関して整備を追加いたしました。先ず前部左右標識灯ですが、後部同様LED灯に交換し100V対応にしました。25Wで前方向きで装着し
ますと明るすぎて標識灯(ポジション)にはそぐわないので上向きにセットしましたから、猫目状態になるのは止むを得ないかと思います。LEDライト
の10W程度が発売されたら前向きに変換したいと思います。次に副灯のシールドビームですが、バッテリーでの点灯を試みましたがシールド線が
断線しており点灯しませんでしたので、現在整備している三次市の48650号機主灯のシールドビーム同様に乗用車の丸型ヘッドライトを100V~
12V変換機を使用し点灯させました。照射角度が上向きでは明るすぎますので下向きにセットしております。これで44号機の全ての灯火類は点灯
しております。
1年前の整備完了時に西条市当局にテンダーへの石炭搭載をお願いいたしておりました。石炭入手に関しては費用の関係もあり、四国電力西条
火力発電所にお願いし年度毎に少づつ提供いただける事になりました。現在は石炭取り出し口部だけですが数年後にはテンダー全体に搭載できる
かと思われます。シゴナナプラスの会でも石炭の現物があると説明の際にもリアルであり、来られた皆さんにも好評でありました。 2015/08/26
*2015/012/13
今日は本年度最後のシゴナナプラスのお掃除会でした。4組の親子連れの皆さん方が参加されました。分担して機体の雑巾がけを最初に行った後
に、運転室内で機関助手と機関士の動きを模擬体験していただきました。各バルブ類は回転も順調でしたが、やはり二カ月放置していたので逆転ハ
ンドルは固くなっていました。バーナーで各部を炙り注油するとスムーズに回転してくれました。16日休館日に高圧洗浄で埃を洗い流して年末・年始
を迎えます。本年度の整備関係の行事は終わり、来年度は4月第二日曜日から、シゴナナプラスのお掃除会を再開する予定です。本年度ご参加いた
だきました皆さん、お世話になり有り難うございました。来年度もよろしくお願いいたします。 2015/12/13
* このシゴナナ・プラスの行事は本年度も行っております。4・6・8・10・12月の第二日曜日午後1:00~4:00の予定です。草しくは四国鉄道文化
館の行事欄をご覧ください。 2018/03/21